出版社内容情報
中国残留孤児だった父。日本に帰る父についてきた兄妹は,父の生いたちや日本に来ようとしない中国人の母の心情を理解していく…。 小学生高学年から
内容説明
長野県の伊那谷、天竜川に添った見星村の中学校は、全校生徒三十一名という小さな学校。三年生の峰大地と小学校五年生の波奈の兄妹は、七年前、父さんと三人で中国からやってきた。故郷であるはずのこの村で生活しながら、まわりとなじめず、木の人形、木偶を彫ることに打ちこむ父さん。一緒に日本に来ようとしない中国人の母さん―ふたりは、しだいに、父さんたちの生きてきた本当のこと、を知りたくなるのだった。