出版社内容情報
琵琶湖の建部大社のお祭りに、毎年夏だけやっているかき氷のお店があった。地元や観光客にも有名なかき氷やさんだが、店主高齢のため、店をたたんでしまう。
俊は親友にかき氷を食べさせたくて、おばあさんに弟子入りして名物かき氷を復活させるべく奮闘する。
手作りのかき氷は思わず食べたくなるほど魅力的。
実際にその地域にあったお店がモデルになっている。
内容説明
東京から滋賀に転校してきた俊、去年幼なじみと食べそこねた名物かき氷を今年こそ食べようと思っていたら、お店は閉店していた。なんとかお祭りの一日だけ復活させようと俊は梅干しばあちゃんに弟子入りする。
著者等紹介
草香恭子[クサカキョウコ]
大阪生まれ。38年間小学校勤務。『名物かき氷!復活大作戦』のもととなった「夏で、祭りで、スペシャルで!」で第22回ちゅうでん児童文学賞優秀賞受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。この本だいすき・しが支部、滋賀県児童図書研究会所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マツユキ
12
夏の間しか開いていない扇屋が閉店。幼馴染と名物かき氷を食べる約束をしていた小6の俊は、店主の梅ばあに一日だけの復活を願い、弟子入りをすることに…。最初は軽い気持ちでしたが、おばあちゃんのこだわりを知ったり、気になる同い年の少女の交流があったりで、人の心を知り、かき氷作りを頑張る主人公が読んでいて気持ち良かったです。かきごおり、食べたい。2022/08/11
読書家さん#bPIRQb
1
扇屋というかき氷屋さんが舞台。梅干しおばあちゃんがかき氷を作っていたけど歳をとってかき氷を前より上手に作れなくなったから、小6の主人公(俊)がおばあちゃんに教わりながらかき氷を作るお話。途中までは扇屋に通いかき氷を作っていたことをお母さんにだまっていたけど、途中からお母さんも手伝ってくれることに。2022/07/20
ゆうぴょん
1
関東から関西に引っ越し、なじめない主人公。お祭りのときに食べた扇屋のアイスやかき氷が忘れられない。スペシャルを食べようとした1年後、扇屋はおばあちゃんの認知症にて店じまい。認知症のおばあちゃんの介護のために同じく東京から不本意に引っ越してきたクールな少女への淡い恋心。 認知症だけど、かき氷に妥協を許さないおばあちゃんとの弟子入りの日々。高学年になり、ぼちぼちなんというのか心の機微みたいなものが理解できるようになってきた頃には面白い物語かな。2021/08/21