出版社内容情報
ちょうちょの導きによって広い海を渡る孤独なこぶたが、やがて平和な世界にたどりつく。そこはのどかで、安らかな、まるでおかあさんのおなかの中のように幸せになれる…。 幼児から
内容説明
おかあさんがしんでしまってさびしいこぶた。とことこうみにむかってあるきはじめます。どこへいこうか…。そこへちょうちょがやってきておしゃべりします。そらではおひさまがわらっています。こぶたはどこへいくのでしょうか。
著者等紹介
木崎さと子[キザキサトコ]
1939年中国長春市生まれ。6歳で引揚げ後、少女期を北陸で過ごし、20代と30代をフランスで過ごす。帰国後執筆活動に入り、『裸足』で文学界新人賞、『青桐』で芥川賞、『沈める寺』で芸術選奨文部大臣新人賞を受賞
黒井健[クロイケン]
1947年新潟県生まれ。出版社の絵本編集の仕事を経てフリーとなる。初めての単行本『あめってあめ』以来、多くの絵本・画集を上梓。第9回サンリオ美術賞受賞。2003年に山梨県清里に自作のギャラリー『黒井健絵本ハウス』を設立する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
61
子豚のお母さんは死んでしまったが、寂しいという事さえも分からないほど幼い。蝶々🦋に出会い、様々な事を教えてもらう。寂しいけど、地球は丸い。空も海も繋がっている🌎だから、寂しくなんかないよ!!!2025/01/07
ぶんこ
29
黒井さんの絵が可愛い。 子豚の小さなつぶらな瞳。 ひとりぼっちで海の上、怖いだろうな。 蝶々が時々飛んできてくれてホッとしました。 辿り着いた先にお仲間がいてくれますように。2015/03/03
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
お母さんを亡くし一人ぼっちのこぶたが、広い大地をあてもなく歩いています。1匹の蝶があらわれて、まっすぐ進めば海があることを教えてくれます。こぶたは空を見上げて一片の雪を見た時、初めて淋しくなり「おかあさん…」と叫びます。夜の海辺にたどり着いた時、おかあさんを求めて海を渡る…。海の反対側にお母さんはいなかったけれど、どこにいたってお母さんを感じることができた。こぶたや海、森、子ども達が、いのちが繋がっていることと一体化しているのだろう。2020/01/09
Yuko
4
ぶたさんの冒険譚2020/11/19
くすみ
3
孤独なブタが蝶に誘われて海を渡って旅をするという話。概念的で何回か読まないと自分の中に落としこむのが難しそう。黒井健氏のイラストの美しさは言わずもがな。【4歳1ヶ月/】2019/01/31