内容説明
お金は100円玉や1000円札のように、目で見ることができます。でも、人と人とをつなぐお金の役割や、お金と社会の関係は目では見えません。だから頭で考えて、正しく理解することが大切なのです。このシリーズは、お金の便利さやこわさをきちんと理解して、上手に正しく使えるようになることを目的につくられました。上手に正しく使わなくてはいけないのは、私たちだけでなく、会社や銀行や国も同じです。「お金はよい召使いであるが、悪い主人でもある」。こんなことわざがあります。お金を「悪い主人」にしないためには、どうしたらいいのか、このシリーズを通じてみなさんといっしょに考えてみましょう。
目次
円、ドル、ポンドの生いたち
金が基準になっていたとき
基準になるお金―基軸通貨
お金と金がはなれてから
お金を使わないお金の送り方―外国為替とは?
円高、円安の意味―為替レート
外国との取引のあぶなさ―為替リスク
「あぶなさ」を避ける方法1―先に決める
「あぶなさ」を避ける方法2―権利を売買する
IT革命と金融工学
安全から投機へ―ヘッジファンド
応用問題(アジア金融危機;最高のヘッジファンドの大失敗)
暴走をどうとめるか
著者等紹介
斎藤叫[サイトウタケル]
1951年、東京生まれ。1973年、中央大学法学部卒業、75年、同商学部卒業。77年、同大学院商学研究科修士課程修了。78年、中央大学商学部助手、81年同専任講師、82年同助教授。95年より中央大学商学部教授。専門は貿易政策論、アメリカ経済論
カワキタカズヒロ[カワキタカズヒロ]
1952年生まれ。1976年、京都教育大学特修美術科卒業。イラストレーター、漫画家。広告や雑誌の仕事のほかに、コンクール展や個展、グループ展などで作品を発表している。主な受賞に毎日現代美術展「国立国際美術館賞」、現代版画コンクール展「大賞」、10回・22回読売国際漫画大賞展「大賞」などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。