おはなしガーデン
声蛍

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  • サイズ A5判/ページ数 95p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784265054862
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

カラスを追いかけた先には、見たことのない風景が広がっていた…。届かない思いが集まるその場所で少年たちは「修行」を始める。

第30回福島正実記念SF童話賞大賞受賞作品
ニューヨーク帰りのおじさんにヤンキースの帽子をお土産にもらった陽平は有頂天。しかしそんな彼に悲劇が…。だいじな帽子にカラスがフンを落としたのだ。
親友の孝太郎と一緒にカラスに復讐すべく、追い掛け回した先にはふしぎな民家があった。さらにその裏庭は森へと通じていた。森の奥に踏み込んでいくと、赤と青の光る玉がふわふわと空中に浮かんでいる、いままで見たこともない光景が広がっていた…。

少年たちの、永遠に忘れられない夏物語。

【著者紹介】
【万乃華れん・作】  1966年生まれ。英会話講師。日本児童文芸家協会会員。2013年、本作品で第30回福島正実記念SF童話賞大賞を受賞、デビュー作となる。

内容説明

ぼくのだいじな帽子にフンを落としたカラス。おいかけていった森の奥には、見たことのない風景がひろがっていたんだ…少年たちの、永遠にわすれられない夏物語。第30回福島正実記念SF童話賞大賞作品。小学校中学年向。

著者等紹介

万乃華れん[マノカレン]
1966年生まれ。英会話講師。日本児童文芸家協会会員。2013年、『声蛍』で第30回福島正実記念SF童話賞大賞を受賞、デビュー作となる

丹地陽子[タンジヨウコ]
イラストレーター。東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。書籍の装画や挿絵を中心に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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izw

6
第30回福島正実記念SF童話賞大賞受賞作品で、万乃華れんデビュー作。ひとの声には、よろこびをわかちあいたい、かなしみや不安な気持ちをわかってほしいというたましいが宿っているが、それが相手にとどかなかったときには、さまよい「声蛍」という光る玉になりい、声を聞いてくれる人のところに集まる。声蛍がはいったフンを頭に落としたカラスを追って、二人の少年が見つけた声蛍の漂う場所で、不思議な老人に言われ、その声を聞く修行する。声が聞こえた日以後、二度とその場所は見つからない。清々しい印象の残る作品である。2019/05/06

timeturner

4
空気は読むけど他人の気持ちを思いやろうとしない昨今の人間が考えるべきことが書かれているけど、あまりに内省的なので子供が読む気になるかなとも思う。丹治陽子さんの挿絵がたっぷりなので、それを愛でる本なのかも。真ん中あたりのカラー見開きは溜息が出るほど美しい。2019/08/21

yama-da

2
第30回福島正美記念SF童話賞大賞作品。「声蛍」というタイトルが気になって手に取った本。薄暗い森の中で蛍のように舞う赤と青の光をはなつ玉。それの正体は…。聞いているようで聞いていない子どもたち。聞いていないようで聞いている子どもたち。すべての子どもたちに「心を傾けて聴く」という姿勢を学んで欲しい。2016/02/05

Strega Rossa

1
人の話を聞く。傾聴する。それは相手を尊重すること。福島正実SF童話賞で大賞を取った子供向けのお話だが、むしろ大人が読んだ方がグッとくるものがあるはずだ。冒頭の日常生活の描写から、あれよあれよという間に幻想的な世界に入っていく。この強引ともいえる話の運び方が強烈で、全く予想のできないストーリー展開となっている。きちんと少年たちのひと夏の物語となっているのに加えて、大人が忘れかけている親友という大切なものを解いている。言葉には言霊がある。それをこんなスタイルで描くことができたということが素晴らしい。2018/08/10

Wood

0
[図書館]2015/01/16

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