出版社内容情報
きれいになりたいといろいろな花を身につけていく白い花のお話や木と仲良しの少年のお話など、おとなになたあなたへおとなになるあなたへおくる3つのストーリー。しずかな旅人があなたの心にのこすものは・・? 中学生から
内容説明
きれいになりたいといろいろな花を身につけていく白い花。けれど、とうとう…。少年と木は大の仲よし。ある日、木から光る樹液が出てきた。人々が集まってきたことにおそれを感じたサルだったが…。子どもの頃に夢中でやっていたことを今はすっかりやめてしまった。あのころ信じていたものが今は信じられなくなっている。なぜだろう…。3つのストーリーに登場する旅人が残したものは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
37
片面に黒の線描画、もう片面に短い文章の、これは絵本?白い花が、綺麗になりたいと色々な花を身につけていく。キリがない。ついに重くて動けない。そこに旅人が現れて「花はなにもしなくても美しい」と。2話目は木と仲良しの少年の物語。仲良しの木から樹液が出てきた!なんと黄金!人々が集まってきましたが、少年と木が友だちだからと去っていく。3話目は小さな彼が人生を楽しんでいる。彼はただ彼を楽しんでいる。素晴らしい日々。月日が経ち、大人になっていくに従い柔らかい心がどんどんかたくなる。楽しかった日々を思い出せばいい。2025/04/15
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
14
モノクロの小さめの本の中に、『白い花』『黄金の木』『あのころ』の3編。子どもにも大人にもお薦めしたい本。哲学的ですが、ストンと入ってきます。本を通じて自分を見つめなおすにはピッタリです。3つのおはなしに登場する旅人は、自分なのか、自分を知っている誰かなのかを考えるだけでもいいですね。2020/03/03
書の旅人
10
くん…と引かれました。この本との出会いは、正に縁でした。今、伊那で家を借りる話が進んでいます。紹介してくださった方とも、素敵な縁がありました。高台から、桜で有名な城址が見渡せるこの家で、街を賑わせる何かをやってみないかと、持ち掛けられていますが、やりたいことしかやらない我儘な私に、さて…、何が出来るやら…。でも、私がポレポレの丘で目指すことならば、子どもたちには夢へのきっかけを、夢を忘れた大人には、思い出してもらえる場としてなら…、やっていけそうです。この地を終の住処にする想いは、変わらないので。2017/11/28
mixa59
3
3つの話に、最後訪れた旅人が何かをいうという本でした。 「白い花」「黄金の木」「あのころ」の3つでした。 その中の「黄金の木」の話が、印象に残りました。 黄金の樹液がでる木を、その木と友達の男の子とが守る話です。木と男の子が友達だと分かった人たちは、木に近寄るのを辞めました。それを不思議に思った猿が旅人に尋ねます。 「あの男の子が木と友だちだからさ、ほかには、なにもない」と旅人は答えました。 友だちを思う心は、金に勝るということが知らされました。 とても良い本2010/03/30
cozicozy
2
シンプルに黒のみの本です。人は、生きた年月が長ければ長いほど、やわらかかった心は、ガチガチになってしまう...。いつも、やわらかな心で生きていたいと思いました。ヒトには、それぞれに良いところがある、そこを自分で気付けたら嬉しいのに...。2010/06/25
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