内容説明
短歌は、五・七・五・七・七の三十一音からなる短い歌です。家族への思いがこめられた短歌を味わいましょう。家族の短歌を十四首収録。
著者等紹介
穂村弘[ホムラヒロシ]
1962年、北海道生まれ。1990年に歌集『シンジケート』(沖積舎)でデビュー。気鋭の歌人として、創作、評論ともに活躍。近年エッセイストとしても注目を集めている。ほむらひろし名義による絵本翻訳も多数
寺門孝之[テラカドタカユキ]
1961年、愛知県生まれ。画家。大阪大学文学部美学科、セツ・モードセミナー卒。展覧会での作品発表、書籍装画、広告、ライヴペインティングなどはばひろく活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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masa@レビューお休み中
114
興味を示した理由はいくつかある。ひとつは穂村弘が編集していること。ふたつ目は、歌集なのに絵本であること。そして、みっつ目は…この強烈なばかりの絵であること。表紙にはドンブリに大量の鬼が入っているんですよ。人間を題材にしたうたなはずなのに…。短歌は、すべてプロの歌人が詠ったものである。家族への思いがこめられた十四首のうたが紹介されています。北原白秋、雪舟えま、与謝野晶子、穂村弘などなど。時代も作風も異なる歌人のうたがひとつの本に収められているのに、不思議と統一感があって何度も読みたくなる面白さなのです。2014/08/25
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
81
『めくってびっくり短歌絵本』最終巻。家族についての歌14首。寺門孝之さんが描く家族にはツノが生えてます。鬼の家族! 昔話のような絵のイメージに歌の印象が引っ張られてしまった感じがします。絵のインパクトは強いけど、水色のバックに白い文字とか、黒バックに赤の文字は見づらい。残念。「では、がんばりましょうねえとおばあちゃんが手をあげて降りていった夕焼け」(飯田有子さん)がとても良かったです。2015/08/06
mocha
73
表紙の絵、納豆の一粒一粒が鬼になってる!寺門さんの絵の迫力がすごい。でも、添えられた短歌も負けずに力強い。絵があると、歌の世界がぐんとイメージしやすくなることに驚いた。与謝野晶子の郷愁に満ちた歌が好き。2015/09/11
パフちゃん@かのん変更
55
めくってびっくり短歌絵本の家族編。ほむほむの解説もいいし、寺門さんの独特の味わいのある絵もいい。鬼の家族ですか?『「母さんのふとんも敷け」とおさなごは声しぐれたり妻の居ぬ夜に』お母さんの居ない夜はさびしいものね。お父さん、がんばっていますね。納豆の大どんぶりの家族は12人なんだけど、表紙のどんぶりにいる鬼の家族は何回数えても17人いるんですけど・・・?2014/10/25
かおりんご
34
家族のことを詠んだ短歌。斎藤茂吉さんの作品が心に残りました。:みちのくの母のいのみを一目見ん一目みんとぞただにいそげる2015/05/16