出版社内容情報
『源氏物語』の作差である紫式部はどんな人なのか?
『紫式部日記』や『紫式部集』を参考に、娘の視点から描きます。
平安時代の雰囲気もわかりやすく解説しています。
内容説明
『源氏物語』の作者である紫式部は一体どんな人なのでしょうか。娘の賢子から見た母親の人生は?藤原道長の娘彰子に女房として仕えたのも、有名作家としての評判があったからでした。『紫式部集』『紫式部日記』をもとに紫式部の人生を生き生きと描きます。
目次
わたしは賢子
お母さまたちは有名人
藤原香子という女の子
幸せと悲しみと
物語作家の誕生
『枕草子』と『源氏物語』
初めての宮中
おいらかに おいらかに
皇子さまの誕生と日記のはじまり
「紫式部」になったわけ
お母さまの恋?
大事な人を失って
見つけた、ともし火
それから…
著者等紹介
令丈ヒロ子[レイジョウヒロコ]
大阪府に生まれる。1990年『ぽよよんのみ』(講談社)で作家デビュー。「若おかみは小学生!」は2018年にテレビアニメ化、劇場映画化もされ、大きな話題になった。嵯峨美術大学、成安造形大学客員教授
鈴木淳子[スズキジュンコ]
兵庫県生まれ。1988年「別冊ASUKA」にて漫画デビュー。漫画誌やデジタル媒体での連載、コミック発刊多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がらくたどん
56
源氏物語の作者「紫式部」に焦点を当てた伝記風物語。紫式部は正確な年譜こそ不明だが出仕中の記録を兼ねた「紫式部日記」とプライベートな遺稿の色合いが強い家集の「紫式部集」が残されている。本書は娘の賢子ちゃん目線で描いた「ママのお仕事模様」。初出仕した賢子ちゃんが同僚の和泉式部の娘ちゃんと一緒に、幼い自分をおじいちゃんに預けて当時中宮だった彰子のもとでお勤めを始めた香子ママの思い出を紐解いていく。すでに彰子は皇太后となり、香子ママは作家紫式部として知られている。そんなママにも波乱も恋もあったんだ♪楽しく読めます2023/08/13
さーちゃん
3
10歳5ヶ月 源氏物語の作者であること以外詳しい事を知らなかった紫式部。古典は敬遠しがちだが令丈ヒロ子さん著で手に取りやすい。冒頭から「この本を見てるみんな!聞こえる?私、藤原堅子。皆なのいる時代の千年以上前にいるの!」と今時の言葉で本当に読みやすい!娘の堅子の目を通して進むストーリーにいっきに引き込まれる。和泉式部の娘、小式部さんとの対話形式での進み方も興味を持って自然と平安時代の世界に浸れる。枕草子や蜻蛉日記もさらりと出てきて記憶に残る。皇后、中宮、女御、更衣の違い等など、なるほど〜が多くおすすめ!2022/07/16