新創作児童文学
森は呼んでいる

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 179p/高さ 22X16cm
  • 商品コード 9784265051144
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

養魚場を営む森人(もりと)の家に,カキ養殖の水口さんが来訪。「海をよみがえらせるために森に植林したい」という…。★第108.439回課題図書    小学生高学年から

内容説明

ぼくの名前は北沢森人、小学校五年生です。ぼくの家は、岩手県の室根村の山の中で、養魚場をやっています。まぼろしの魚といわれるイワナと、ヤマメという魚をそだてているのです。いま、川の上流の森が切られています。山も川も荒れてきて、カジカや天然のイワナ、ヤマメはいなくなりました。くらしていけなくなった友だちの一家は離村していきました。ある日、その大川の流れこむ気仙沼湾でカキの養殖をしている水口さんが、娘のはるみちゃんといっしょにやってきました。やせてきた海をよみがえらせるために、山に木を植えたい、というのです。―「森は海の恋人」を合言葉に、山に植林をはじめたひとりのカキ養殖家の行動をひきがねにして生まれた物語です。小学校高学年向。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くま86

1
なんて質の高い児童文学なんだろうと思う。山と海のつながりについて書かれている。自然に耳を傾けたい。水も電気も不便なく生活しているけど、どんな仕組みでそうなっているか、知っていきたいと思った。2023/06/03

火星人碧

1
森と海はつながっている。森の恵みを得て海が潤う。山の木が切られて、安全だったはずのところに鉄砲水。似た話を時折聞く。欲と金を優先すると、過去から学んだはずのことも役に立たない。山から出るはずの養分が出ないから、海の水がやせてしまうらしい。カキの養殖家の水口さんが、山に植林をしたいと言ってくる。山で川魚を育てる森人の父、海でカキを育てるはるみの父、家族ぐるみの付き合いとなり、二人を中心に山の人と海の人が協力して自然を再生させようとする物語。壊すのは容易いが、元に戻すには数十年から百年もかかってしまうだろう。2020/01/22

tomoru

1
小学校のときに読んだのを思い出したので。環境問題とか考える前の年頃でしたが中々考えさせられたのを覚えています2008/06/12

0
表紙に惹かれた。 森人君の視点からの「森は海の恋人」物語でした。 面白いというよりは、考えさせられる話でした。2016/10/13

てん

0
かなり昔、小学生のころに読んだ本で、今だに手元にある本。すごく記憶に残っている本です。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21583
  • ご注意事項

最近チェックした商品