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出版社内容情報
歌舞伎十八番の中の二つの演目で、つながりのある物語。歌舞伎教室でもよく上演される「毛抜き」は推理小説のような面白さです。
著者等紹介
石崎洋司[イシザキヒロシ]
1958年、東京都生まれ。作家、翻訳家
小坂伊吹[コサカイブキ]
東京都生まれ。漫画家、イラストレーター。史学科を卒業し、歴史ジャンルを中心に漫画やイラストを描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わむう
28
最近気に入っているシリーズ。市川家のお家芸である「毛抜」。「義経千本桜」や「菅原伝授」と違って文章も軽い感じです。2020/12/31
ベルるるる
17
歌舞伎の解説本。「鳴神」竜神様を封じ込めるほどの力を持った偉い御坊様でも美女にはメロメロになって騙される。美女を妻にする為ならお坊さんをやめてよいとまで言い出す始末。騙された事に気が付いて怒り爆発。そしてここから荒事の始まり。髪は逆立ち、衣装は早変わり、顔は隈取り、そしてケンケン足の飛び六方で花道から消えていく。子供向けらしいけど絵は少ない。歌舞伎の知識が足りない私のような大人でも充分に楽しめた。 2019/03/26
mm
14
このシリーズはそれぞれの著者によってアプローチの仕方が違うように作ったのね。この2作品は元々長ーい話の一部分だったらしい。短くてわかりやすいところを切り取って、なおかつ派手派手な仕掛けを用いた市川團十郎のプロデューサー力が全開の作品のようです。セクハラ親父のような振る舞いや物言いは、いい奴の場合はむしろ男の魅力を増すことになるらしい。細かいところの辻褄が合ってなくても結果オーライな話の流れに乗り切れるかどうかが興味の分かれ目かもしれない。理屈より人生を狂わせる情念にどこまで一体感を感じるかもポイントか?2019/11/24