内容説明
魔女のもとで育ったラプンツェルは、12歳になったとき、高い塔の中に閉じこめられてしまいました。けれども、ラプンツェルの長い長い髪をつたいのぼり、塔の上まで会いに来るのは、魔女だけではありませんでした。ラプンツェルを見そめた王子も、こっそりと通っていたのです。それを知った魔女は怒りくるいました。
著者等紹介
那須田淳[ナスダジュン]
1959年浜松市生まれ。早稲田大学卒。1995年からドイツのベルリン市に在住。青山学院女子短期大学非常勤講師。『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店)で産経児童出版文化賞、坪田譲治文学賞受賞
北見葉胡[キタミヨウコ]
鎌倉市生まれ。2004年にヨゼフ・ヴィルコン記念大分国際絵本原画展優秀賞を受賞、2005年にボローニャ国際絵本原画展入選、2009年『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)ボローニャ国際児童図書賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hideto-S@仮想書店 月舟書房
82
グリム童話。『リトル・レトロ・トラム』の北見葉胡さんの絵はちょっとレトロでかすかに毒を感じます。背景や衣服に細かい意匠が施されていて一枚の絵としてみられるような凝った構図。魔女はつり目で鷲鼻といかにもな感じ。バーナデット・ワッツさんの絵に比べると、盲目になった王子が彷徨う場面が丹念に描かれているのも特徴かと思います。2011年3月初版。2015/08/23
小夜風
25
【図書館】北見葉胡さんの細部まで描き込まれた絵がとっても素敵。何よりもラプンツェルの髪が本当に豊かでキレイでした。今まで読んだラプンツェルの中で一番長い髪かも!表紙も印象的です。2015/04/15
栗 餡子
13
北見葉胡氏挿絵のグリム童話シリーズ。パロル舎版と読み比べましたが、今更ながら翻訳の違いで読み手の受ける印象はガラリと変わります。子供に与える時に翻訳内容もきちんと把握するのも大切ですね。2015/08/06
どあら
11
図書館で借りて読了。(9分44秒、高学年向き)2018/04/16
あおい
8
草花やラプンツェルのドレスの模様など細かく描かれていてメルヘンチック。2022/05/26