内容説明
ラッキーはおとものビッグマンとともに宇宙へ。重力を自由にかえられる装置をつくっていたラッキーを、シリウス人のスパイが…。
著者等紹介
土居耕[ドイコウ]
1928年岡山県に生まれる。東京大学英文科卒業
ヤマグチアキラ[ヤマグチアキラ]
1971年生まれ。東京都出身。武蔵野美術大学短大卒。フリーイラストレーターとして活躍中。個性的なキャラクターを中心としたイラストで独特の世界観を表現している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
8
太陽系を侵略するシリウス帝国との情報戦争を描くジュブナイルである本書は、スパイする側とされる側が入り混じるサスペンスにはならない。重力制御装置の機密を盗まれた地球側が犯人を探しに行く探偵小説仕立ての物語となる。ラッキースターとビッグマンの2人は探偵と助手の関係にあるが、木星を舞台にしたラッキースターの行動力やビッグマンの失態の連続が、むしろ探偵の行き詰まる推理から読者を解放し、物語に偶然と笑いを呼び込む。一方、ロボット開発が発達したシリウス帝国のロボットでもロボット工学三原則に従っている点は徹底している。2023/08/10