出版社内容情報
キリスト教の伝道者として,何よりも人間を,そして生きものを愛した心やさしい詩人――山村暮鳥。美しい詩の代表的作品を集成。 小学生中学年から
内容説明
みずみずしい詩情・美しいことば。没後70年、いまなお新鮮で、かつ深い暮鳥詩の世界。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
lonesome
15
年表を先に見て山村暮鳥が群馬出身の人だと知りびっくりした。詩を読んで、自然の素晴らしさや人間を讃える言葉に力強さを感じた。海なし県である群馬の人間は、まわりを山に囲まれ自然に恵まれているけど海に憧れがある。詩が時系列に沿っているのかわからないけれど、読み進むにつれて詩の雰囲気が変わってきた。りんごが暮鳥にとって信じるものを投影する象徴のようだ。花もそうなのだろう。生きることに真摯に向き合い優しさを持ち続けた人だったんだろうと思う。言葉も美しい。2013/12/11
恋
3
体調を崩している時、大活字の詩集には助けられます。「日本」「人間の詩」という冒頭の詩でハッキリとした語気で、日本や人間を称賛した詩が清々しい(明治だが、新しい)。ページを捲ると「林檎」というモチーフへのまざまざとした何篇にも渡る接近に入り、さながら画家のデッサン、場面を切り取った活写のよう。「こどもはいう/赤い林檎のゆめをみたという」という一篇がとくに好き。巻末の詩集には、結婚や宗教など様々なことを思わせる中「万人を愛すというのか/むしろ/一ぴきのげじげじをにくむな」の一篇など、素朴で美しい詩があります。2024/05/13
ロピケ
1
「おうい 雲よ」の詩集が欲しい。こちらの方は、新井リコさんの素敵な挿絵や茶色のような印字でとても印象深いページ作り。しかし、別の詩集には載っていた詩が入っていない。どっちにしようかな…2013/02/03
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