出版社内容情報
明るい光のとき,まっ暗な闇のとき。人を信じられるとき,誰も信じられないとき。誰にも大切なときがある。今このときをあなたと。 小学生高学年から
内容説明
この本はスウェーデンで生まれました。日々の暮らしの中のささやかなちいさなちいさな感動を見逃すことなく伝えてくれるそんな本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
72
『あなたへ』シリーズ第13巻。時間は誰にでも平等に流れているけど、切実さに関しては決して同じではありませんよね。あくまでも個人的な印象ですが、第12巻の『あこがれ』は〈恋する女の子〉のための絵本だと思いました。これに対して『たいせつなとき』は、日々の暮らしの中のささやかな幸せに光を当てた本。受け取ったメッセージはとてもシンプル。生きていればいろんなことがあるけど、大切な誰かと過ごすことが〈たいせつなとき〉。2015/07/11
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
45
時間は過ぎ去っていき、過去には戻れない。毎日が平凡でも、苦しい時も、どんな時もそれぞれが【たいせつなとき】だと感じました。2019/03/21
テルテル
39
誰にも大切なときがある。しかし、その時も一瞬で過ぎ去ってしまう。待ちこがれていた一週間後のその日も、すぐに来て、あっという間に去っていってしまう。だからこそ、大切な時を大切に過ごして欲しい。私のお気に入りの絵本『おおきなあな』と共感。私には大切な親友がいた。だけど、ある日突然病気でなくなった。もっと話したいことは山ほどあったのに、時間は、もっと作れたのに、話せたのに。悔しい思いが今も尚、心に『おおきなあな』をあけている。埋めるのは少し難しい。だけど、わかったことは、同じ過ちはしないということ。2015/06/28
p.ntsk
37
何気ない日常の景色が描かれた小本です。楽しい時、うれしい時、辛い時、悲しい時、振り返ればそれぞれ大切な時だったと思うこともある。一方なんてことない日常こそかけがえのない時間だったとそんな風に思える瞬間を少しずつでも積み重ねていきたいです。 2019/03/31
ヒラP@ehon.gohon
19
自分にとってとても大切な時間を、じっくりと考える絵本だと思います。 短い言葉と思いのこもった絵の間を、時間の大切さで埋めるのは自分自身でしょう。 同じ時を過ごしても、人の捉え方で全くちがうものになってしまう時空の、質量を決めるのも自分自身でしょう。 時には真逆なものになってしまうのも、時の不思議さです。 気づくとその時に自分が縛られてしまうことがあるのも不思議です。 だから絵本を風通しの良い空間にしたのでしょう。 誰にも大切なときがあるのです。 クリスチャンソンは時を人との関わりとして、まとめています。 2022/06/23