出版社内容情報
夏休みに入っても退屈していた僕と弟。ある日おじさんから一枚のはがきをもらった。“あそびにおいで”と書いてある。ぼくたちは大喜びでおかあさんのいなかに行った。虫取り、海水浴、木のぼり…圧巻は海釣り! 大自然のなかで思いっきり遊んだ、ぼくと弟のまほうの夏の想い出で描く絵本。 幼児から
著者等紹介
藤原一枝[フジワラカズエ]
1945年、愛媛県松山市に生まれる。1971年に小児科医となり、その後小児脳神経外科医として長く勤務する。1999年秋から、人間の暮らし一般の質を考える藤原QOL研究所代表。絵本の作品に『雪のかえりみち』(平成13年度児童福祉文化賞受賞/岩崎書店)などがある
はたこうしろう[ハタコウシロウ]
1963年、兵庫県西宮市に生まれる。絵本、装丁、さし絵などの分野で活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
87
幼稚園の推薦図書。都会っ子の兄弟が、夏休みにお母さんの実家の田舎に行って、地元の子供や叔父さん達と目一杯遊ぶお話。虫とり、川遊び、ヤブ蚊、夕立ち、畑の野菜、お日様の匂いのするパリパリの布団、海水浴、スイカのタネ飛ばし、アイス、チンチン電車、線香花火、釣りたてのイワシの唐揚げとつみれ汁…。何もかもが宝石のような思い出。2016/08/27
seacalf
81
都会の夏休みに飽きた兄弟が叔父さんからの誘いで田舎暮らしを体験。虫取りに木のぼり、夕立の洗礼も受けて新鮮な食べ物に舌鼓、海水浴に花火、夢中になるほどどんどん釣れる釣り、読んでいるうちに自然と笑みがこぼれる。自分自身の思い出、王者の風格漂うオニヤンマが悠然と飛んでくる姿、今は貴重なホタルの乱舞、食べ切れないほどのスイカやとうもろこし、長すぎる田舎生活に早く帰りたいと泣きたくなったこと、同じように田舎での夏休みを体験した思い出が喚起された。時代に関係なく、子供たちにはそれぞれの魔法の夏を体験して貰いたい。2022/07/19
gtn
58
擦り傷、やぶ蚊、泥んこ道。田舎の不快感を思い出す。それが田舎の隠し味であることにも気づく。本書で突き抜けた開放感を味わう。2019/10/01
chiaki
47
両親共働きの都会の子どもたち。夏休みはこの冒頭のようにどこもこんな感じなんだろうな〰と想像。そんな兄弟の元に田舎のおじさんから届いた一通のはがきが、それまでの夏休みを一変させてくれる!虫とり、木のぼり、海水浴に海釣り…突然の雨にびしょびしょの泥だらけ、海に沈む夕日わ眺め、畑で採れた野菜や新鮮な魚をもりもりと食す。夏の恵みを全身に浴びる兄弟の姿はとてもたくましく羨ましく映る。長女は「何でまほうの夏なの?」と疑問に思ったようで、タイトルの意味を一緒に考えた。こんな経験させてあげたい。魔法を体感させてあげたい。2021/02/03
ブルちゃん
46
娘にはこちらの方が響いた😌少し気の抜けた表情の子ども達や、わたし的にアメリカンな感じ🤣!の絵柄がすごくかわいい♡見てるとニコニコしちゃう、黒ンボ坊主になった2人🤣田舎に憧れて、ときめいちゃうなあ♡2024/09/08