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出版社内容情報
地球が突然,軌道を外れて太陽に接近を始めた…真夜中も昼間も明るく,暑くなり,このままでは地球が危ない! 表題作他3編収録。 小学生高学年から
内容説明
地球がとつぜん、その楕円軌道をはずれ、しだいに太陽に接近していく軌道をとりだしました。いまや、真夜中も昼間と変らないくらい暑く、同じくらい明るかったのです…。表題作のサーリング「真夜中の太陽」の他に、ロビンスン「水のなかの顔」、ラヴクラフト「ランドルフ・カーターの証言」、マシスン「高度二万フィートの悪夢」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HANA
67
シリーズ二冊目。本書に収められた作品群もまた名作ばかり。冒頭の表題作で速攻読者たる子供を殺しにかかってるし。このじりじり焙られるような絶望感とラストは本当に逃げ場が無いし。続いて満を持してのラヴクラフトなのだが、コレ収めるかなあ。他にも良さそうなの多いのだが。民話調の「水のなかの顔」は打って変わってもの悲しさに満ち溢れた話で、ラストの「高度7000メートルの悪夢」はグレムリンを扱ったもの。収められた作品はどれも行く末や運命じみた物、高度と逃げ場が無い物ばかりで、前巻に続き子供を追い詰めているなと感じた。2024/05/27
あたびー
39
存在を最近まで知らず、慌てて図書館から借りた。何故か2巻めから来た。収録作はロッド・サーリング「真夜中の太陽」、HPラヴクラフト「ランドルフ・カーターの語ったこと」、レノックス・ロビンソン「水の中の顔」、リチャード・マシスン「高度7000メートルの悪夢」の4篇。多分みな既読だと思うのだけど、随分久しぶりに読むし、何しろ端折ったりしていないでちゃんとしているのに字が大きくてHappy。「真夜中の太陽」は暑いのと寒いの、どっちがいいかななどと悩んでしまうね。2025/03/19
くさてる
25
児童向けホラーアンソロジー2冊目。既読でしたが、サーリングの「真夜中の太陽」が、今年の夏を過ごした後では身に迫る思い。未読のものでは、ロビンスン「水の中の顔」が神話的で、切なさのある読後感でした。有名作とそうでもない作の組み合わせが絶妙なアンソロジーです。2024/09/07
Kouro-hou
19
児童向けにリライトされた怪奇小説全集2/10。表題作は突如軌道を外れ太陽に近づき始めた地球のお話。人々が少しでも涼しい北方へ去って行くなか、アパートに残った二人の終末の日々の描写が美しくもエグい。オチも秀逸。ラヴクラフトからは「ランドルフ・カーターの語ったこと」を選抜。カーター最初の登場作品だけあって、カーターさんもこの頃はビビってる普通の人だ、としみじみ。謎の地下世界に降りていく友人が地上に伝声器を置いていくわけですが、ワイヤーの針金電話式で地球の中心まで行っても足りる長さ、という辺りが電波飛んでます。2015/11/26
奥山 有為
16
小さい頃に読んで以来。今でもおもしろーーーーい。表題作以外の印象が薄かったけど、やっぱり表題作が一番おもしろかった。2016/09/19