出版社内容情報
世界各地の原爆遺品の展示状況をさぐり,埼玉,岐阜,北海道,京都にある平和資料館を訪ねて,ヒロシマの心を訴える書。 小学生高学年から
内容説明
被爆五十周年を期して、各地でいろいろな催しが計画されていた一九九四年、アメリカのスミソニアン航空宇宙博物館から広島市に、原爆遺品を貸してほしいという申し入れがありました。とくに「まっ黒な弁当箱」はつよく要望されたのですが、その持ち主のお母さんは「息子を殺したアメリカがいまでも憎い」と、かたく断りつづけていました。そのお母さんが「わかりました。貸しましょう。原爆もいけんが、戦争がいけんのですのう」と、貸し出しを快諾してくれたもとになったのが。本書の主題である「ヒロシマ心の旅路」です。
目次
わたしの心をとらえた劇「原爆としげる」
遺品に秘められた親心
スミソニアン宇宙航空博物館
巨体を横たえるエノラ・ゲイ
ニューメキシコでみたヒロシマのこころ
骨董兄弟のジムがやってきた
国内での活用はどうなっているのだろう
シンガポールへの旅
原爆慰霊碑のまえに立って
貸ししぶっていたお母さんが〔ほか〕