出版社内容情報
あかちゃんの誕生、行動を大きな画面で。ヤドカリのあかちゃんには殻がありません。だけど、ヤドカリのあかちゃんは泳げます!
著者等紹介
武田晋一[タケダシンイチ]
1968年福岡県生まれ。写真家。山口大学理学部生物学科卒業。大学院修士課程を修了後、フリーの写真家としてスタートし、主に水辺の生き物にカメラを向ける
ボコヤマクリタ[ボコヤマクリタ]
1970年兵庫県生まれ。イラストを中心に、企画・文・デザインなど、本を作る仕事をしている。凹工房の名前でも活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
57
お腹に卵を抱えたメスの貝殻を、さらに抱えて歩くオスの写真から始まる、ヤドカリの写真絵本。ヤドカリは夫婦仲が良さそう。卵から孵ったヤドカリは、ミジンコのように水の中を漂う。それを見守るお母さんとお父さんのヤドカリ。その視線は、ワラワラと出てきた子供達に驚いているようでもあり、元気な子供達の姿を深い感動とともに見入っているようでもある。赤ちゃんは脱皮を繰り返しながら、ハサミや足を獲得し、やがて、自分の家となる貝殻を見つける。その後も、体が大きくなるにつれて貝殻の引っ越しを繰り返し、立派な大人になっていく。2016/06/18
遠い日
14
ヤドカリの生態について。赤ちゃんのヤドカリは当然貝殻なしで生活するわけだが、この本を読むまでそんなことを考えたこともなかった。小さな体で泳いで生活する赤ちゃんたち。脱皮を繰り返し、1年ほどをかけておとなになる。小さな潮だまりで、さまざまなドラマが繰り広げられることの不思議。自分にぴったりの貝殻を探し当てるまで諦めないのが、なんだか意思あるもののようで、おかしい。2016/05/14
みーまりぽん
11
手軽に飼ってみたりして親しみを感じる生き物ですが、そういや産卵だとか育つ姿だとか全然知りませんね。 交尾後、小さなメスをオスが抱え上げて運んで歩くとか。お姫様抱っこか。 2週ほどで孵化した幼生ゾエアはまあプランクトン的な2mmとかの大きさで、4回脱皮するとグラウトコエに。このあたりの成長の仕方はエビ・カニと近いですね。 海底で暮らすようになったグラウトコエ幼生はお気に入りの貝殻を探しまわり、落ち着く物件を見つけると最後の脱皮をするそうです。 我々はその後の姿しか知らないのですね~2019/04/20
いっちゃん
11
ヤドカリの赤ちゃんなんて、見たことないし、見つけたとしても、多分わからない。海老みたい。面白いなぁ。2016/07/02
おひさま家族
8
小3次男ひとり読み。2019/02/03