出版社内容情報
月夜のけだもの/鳥箱先生とフゥねずみ/ツェねずみ/クンねずみ/ぶどう水/十月の末/畑のへり/おきなぐさ/ 他3編。
宮沢 賢治[ミヤザワ ケンジ]
宮沢 清六[ミヤザワ セイロク]
堀尾 青史[ホリオセイシ]
著者等紹介
宮沢賢治[ミヤザワケンジ]
1896年(明治29)、岩手県花巻市生まれ。盛岡高等農林学校卒業。1924年(大正13)4月、心象スケッチ『春と修羅』、同年12月、童話集『注文の多い料理店』を出版。1933年(昭和8)9月21日、病気のため三十七歳の若さで亡くなる。数多くのこされた、すぐれた詩や童話が、没後、整理・出版され、いまもなお多くの人びとに読みつがれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ダダダンダ
3
最もらしい嘘をつく鳥箱と小心者のねずみの「鳥箱先生とフウねずみ」、好意をせがみ逆恨みする「ツェねずみ」、嫉妬深く高慢な「クンねずみ」、これらの寓話は自分の性格のせいでそれぞれのねずみの身に災いが降りかかる結末を迎える。「十月の末」は、岩手の田舎の子どもたちの様子が写実風に描かれていて、ひんやりとした温度や空気が伝わってきて良い。「おきなぐさ」は、その花が旅立つまでの美しい風景。「ひのきとひなげし」「まなづるとダァリヤ」は、美に固執する女性を連想させる。どれも自然の描写に透明感があって鋭くて、素晴らしかった2021/02/01
ウルトラマンマサキ
0
「銀河鉄道の夜」や「注文の多い料理店」で有名な宮沢賢治の有名じゃない童話集??とも言うべき本書。まず、残念ながら読みにくい。漢字が少なく、あえて平仮名にしている基準が不明。「はんぶん」や「じっさい」、「からだじゅうから」、「こんどだけ」等、なぜ平仮名??と思う。そして内容も全て動物やモノが主人公という寓話ではあるのだが、残念ながら面白くない。これを小学生に読ませても、本嫌いになるだけじゃないかなぁ、と思ってしまう。「いつ読んでも味わい深い」と裏表紙に評されているが、残念ながら1mmも刺さりませんでした。2024/05/12
Yasuko Watanabe
0
★32018/02/06
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- 和書
- 年鑑・書道 〈2020〉