出版社内容情報
白くなりたい!まっ白いひつじのむれの中で一ぴきだけ黒くて小さなクロはいつも思っていました。そのクロが…。★第40回課題図書 小学生低学年から
内容説明
「ああ、ぼくもしろくなりたいなぁ…。」まーっしろいひつじのむれのなか、一ぴきだけくろくて小さなクロは、いつも思っていました。しっかりものの番犬ポロも、クロのことが目ざわりでしかたがありません。でも、ある日とつぜんひどいあらしがやってきて…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
54
タイトルも絵もやさしい感じの絵本だが、内容はとても深い。アイルランドの作家エリザベス・ショーによる。30年以上前の作品で、ジェンダーや多様性など社会的な問題を意識して作られたと思う。羊飼いのおじいさんが、羊番をしながらせっせと編み物をしている。帽子には花が。そして、白い羊たちの中にポツンと黒いこひつじクロがいて・・・。異なるものを排除しようとすることへの異議を唱える。しかも、クロの卓越した判断と行動によって。作者の機知が素晴らしい!2022/10/07
chiaki
43
毎日ひつじ番をしながら編み物に勤しむおじいさん。そんなおじいさんとひつじ番をする牧羊犬のポロは、真っ白なひつじたちの群れに紛れる黒いひつじのクロが指示に従わないと言って怒りを露わにします。そんな中、ひつじたちを嵐が襲います。自分の指示がなければ動くことも出来ないと思っていたポロですが、知恵あるクロはみんなを無事に安全な場所に誘導、事なきを得ます。自分の見た目を気にするクロが、おじいさんの優しい言葉を慰めにひつじ雲を見上げる場面には思わず胸が熱くなりました。シンプルな線画がとても愛らしい。低学年さんおすすめ2021/02/27
美紀ちゃん
17
イラストが可愛いぃ。クロで模様を入れると、モノトーンなのにパッと華やかになり可愛いぃ。2019/05/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
13
2年生ブックトーク授業【夏休みおすすめの本】白いヒツジの中でたった1頭黒い子ヒツジのクロ。周りと違うというだけで仲間外れ、とまで話すと「ダメ」「ひどい」などの声が帰ってきました。いつまでもその心を忘れないでいて欲しいです。2023/07/07
ゆーかり
12
ひつじ年なので。白い羊の群れに一匹だけ黒い羊。牧羊犬ポロには厄介者(正にblack sheep!)扱いされ、「ぼくもしろくなりたいなぁ」といつも思っているクロ。でも羊飼いのおじいさんはおまえはそのままが一番と言う。そんなクロはお利口さん、嵐の夜に大活躍。エリザベス・ショーは緑の地アイルランド出身の作家さん。イラストのような絵もなんだか良いです。2015/01/16
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