内容説明
塾でテストをしてると、グルどどど、ぐるドドドと、へやがゆれた。ガラスがささって血がいっぱいでた子、みんなの下じきになった子、むかえにきたおとなも子どももみんなワーワーないた。会社にいったきり、パパはかえってこない。水もでない。それから、かぞえきれないくらい、いろんなことがおこったんだ…。第六回福島正実記念SF童話賞大賞作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
晴
2
小学生の時に図書室で読んでからずっと記憶に残っていた作品。久しぶりに読んでみようかなと思って。SFのお話しだったことが現実になっている...いつまた誰がこのお話しを体験するかわからない、一度は読んでみて欲しいなと思う一冊。2022/05/24
チョコろん
0
元自衛官の著者による、天災児童書の文庫本。描きおろしで『つなみ』が追加されている。---表題作の単行本版が良かったので保管用に購入。パニック描写が妙に生々しいのは、著者が実際に目にしてきたものだからだろうか。『表題作』:子供の日記形式で"第二関東大震災"の状況が描写されていく。唯一、3.11と違うなと感じたのは、暴動の部分。作者の予想が外れてよかったと心から思う。『つなみ』:表題作が危機に備えていた一家の話なら、本作は備えてなかった一家の話。しっかり準備していたら、忘れ物を諦めていたら、結末は違ったかも。2013/08/14
芦屋和音
0
子どもも大人も多くの人に読んでほしい本。考えさせられる。2012/08/19