内容説明
ある夜、ちょっとした事故で、わたしたちの城にたちよった、カーミラという少女のことです。彼女は、背のたかい、目鼻だちのととのった、この世のものとは思えない、絶世の美女でした。わたしがその魅力にすこしずつ取りつかれていくと、不思議なことに、自分の体から力が抜けていくようでした。―美少女に姿をかえた、恐ろしい女吸血鬼だったのです。怪奇小説の名作中の名作。小学校高学年・中学向。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しろがね@中四国読メの会参加中
4
県立図書館2013/05/28
三丁目の書生
3
この作品、タイトルでネタバレしています。 原題は「Carmilla」。確かにこれだとネタバレはありません。しかしタイトルとしては素っ気なく、インパクトとしてはやはり『吸血鬼カーミラ』の方が大きい。 それならネタバレしないキャッチーなタイトルを考えてみましょう。 『美少女カーミラの秘密』『私を愛した女(ひと)』 『美少女カーミラの思い出』 https://sfklubo.net/carmilla/ https://sfkid.seesaa.net/article/487799744.html2022/05/08
紫
2
レ・ファニュ作『吸血鬼カーミラ』のジュニア版。原作の文章を簡略にしつつ、印象深いシーンや会話は洩らさず押さえてあるのでリーダビリティという点ではかなりのもの。もっとも、原作では上品に仄めかされていたレズビアン描写が予想外にストレートで、こんなところまで分かりやすくてよろしいのでしょうか。そして、原作のままでは盛り上がらないという判断なのか、終盤はカーミラの処刑にローラが立ち会ったり、将軍が処刑役を引き受けたり、オリジナルの展開に差し替えられているのであります。吸血鬼の解説も原作よりもずっと詳しめ。星5つ。2022/08/28
unya
2
子供向けにアレンジしてあるのでしょうか?内容は子ども向けじゃないなあ。2015/07/29
刻猫
2
妖艶な趣きのある怪奇小説。2013/12/02