内容説明
たいくつしきっていたアリスのすぐわきを、1ぴきのウサギが、かけ足で通りぬけて、いけがきのそばの穴にとびこんでいきました。そのあとをおってとびこんだアリスの目の前に、つぎつぎと思いがけないことがあらわれて…。世界各国で翻訳されて多くの子どもたちに親しまれている名作の文庫化。巻末に詳細な解説を付し、作品理解の一助とした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真塚なつき(マンガ以外)
3
ところどころ見慣れないシャレが出てくるが、訳者中山知子が日本語での文章に落とし込んだために一部改変が加えられている。86年の刊であって今ではやや古びてしまった訳語や言葉遣いもある。2020/01/05
さゆき
3
いくつになってもワクワクできる♪ 前に読んだのは中1だったかな? 想像力豊かで風変わりな少女アリスのひとりごとは、聞いてて(読んでて)とっても愉快な気持ちになれる。本当に楽しい本。2014/02/20
kaolu
0
児童文庫だからだろうか、とても読みやすい訳で内容を理解しやすかった。表紙はかわいらしい絵になっているが、中身の絵はすべてテニエル。2015/11/19
905
0
訳者も解説で書いているように、言葉遊びの部分は原意より日本語でそのまま意味が通ることに重きを置いた訳し方になっている。そのすべてが上出来とは思わないけど、全体的にリズム感があって読みやすい。ちょっとしたことだけど、「Do cats eat bats? Do bats eat cats?」のとこを、「ネコはコウモリを食べるかしら?コウモリはネコを食べるかしら?」ではなく、「ネコをコウモリは食べるかしら?」と訳しているのに配慮を感じる。余談だが、フラミンゴのことをベニヅルと訳すかどうかで訳者の世代が窺える。2021/05/30
らんい
0
ナンセンス、というか言葉遊びとぶっ飛びの連続。しかしここにこの小説の面白さである夢見心地があるように感じられた。またさまざまな夢のあるアイテムやキャラクターが読んでいて楽しく感じられた。2018/01/10