出版社内容情報
お兄ちゃんの大好きなケーキを買ってきて家族で祝う誕生日。もういないけど、私はケーキをお兄ちゃんの分も切る。きょうだいを亡くした子の気持ちを暖かく理解する絵本。 幼児から
内容説明
NHKスペシャル「こども輝け命」で大きな反響を呼んだ聖路加国際病院小児科部長細谷亮太の絵本。
著者等紹介
細谷亮太[ホソヤリョウタ]
1948年山形県生まれ。東北大学医学部卒。聖路加国際病院小児科、テキサス大学総合癌研究所M.D.アンダーソン病院小児科勤務を経て、現在、聖路加国際病院小児科部長
永井泰子[ナガイヤスコ]
武蔵野美術短期大学卒、セツ・モードセミナー卒。1987年より電通アドギャラリー、ワコール銀座アートスペース、三越新宿店ギャラリーなどで展覧会を開く。ポスター、CDカバーなどのイラストや小物の創作も手がける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山田太郎
50
なにげに娘に読み聞かせしてたら、けっこう重い話でびっくりする。同じ年くらいの子供がいるとなんか読むのがつらい。2016/01/16
テルテル
34
『お兄ちゃんとの想いで』一緒に過ごした数々の場面がみなみちゃんと家族の絆をより深いものにしていく。大切な人を亡くした場面は、一生忘れることはない。子供のみならず大人でさえ、なかなか死を受け入れることができない。苦しい。辛い。何もかも投げ出したい。部屋に閉じこもって思い出に浸っていたい。辛いときは泣けばいい。苦しいときは叫べばいい。でも、死を受け入れるときが必ずくる。その時どうか、今いる大切な人と1日1日を大事に生きていこうと思ってほしい。『おにいちゃんがいてよかった』と思える人生はあなたが幸せになること。2015/05/12
鈴
33
子供の闘病生活は、病気の子自身やそれを看病する親に目が行きがちだが、病気の子の兄弟に焦点を当てている本。2016/01/24
ぶんこ
31
お兄ちゃんの病気で寂しい思いをしてきた妹。亡くなったお兄ちゃんの誕生日にはお兄ちゃんの大好きだったケーキを買ってお祝いします。看病する親と、留守番をする妹。寂しい思いをしてきた妹の気持ちを思いやる絵本でした。働いていた頃、「難病の妹ばかり可愛がって、私は嫌われている」と寂しそうに話しかけてきた女の子を思い出しました。「そんなことないよ」としかいえなかった自分が情けなかった。私の同僚である、その子の母はサバサバした人で、果たしてお姉ちゃんの悩みに気づいていたのか?私は同僚に告げることができませんでした。2020/11/02
ベル@bell-zou
23
大好きなおにいちゃんの大好きなケーキ。笑顔のおにいちゃんを思い出せば、淋しいけど大丈夫。プラモデル?一生懸命なおにいちゃんの背中、ぼんのくぼがなんとも切ない。2019/01/26