内容説明
名著として読み継がれてきた『人間のからだ』と、未邦訳の『神のかたちとして』を合わせ、全面的に改訂を行った1冊。人体の驚くべき仕組みを確認し、「キリストのからだ」である教会との類比性を見ながら、神の作品のすばらしさと、それに応じる共同体のありようを考える。
目次
第一部 「かたち」(イメージ)の担い手
第二部 一つと多数
第三部 外側と内側
第四部 生命の証明
第五部 痛みの言葉
第六部 身体の最高責任者
著者等紹介
ヤンシー,フィリップ[ヤンシー,フィリップ] [Yancey,Philip]
ウィートン・カレッジ大学院でコミュニケーション学と英語学の学位を取得。『クリスチャニティ・トゥデイ』誌の編集顧問を務め、同誌に記事やコラムを書いている。クリスチャニティ・トゥデイ社の出版物「ブックス・アンド・カルチャー」の共同編集議長でもある
ブランド,ポール[ブランド,ポール] [Brand,Paul]
1914年に生まれる。インドで生まれ育ち、ロンドンで医学を学び、インドと米国で整形外科医として勤務。ハンセン病の治療における革新的な技術で世界的に有名になる。2003年に亡くなる前までに、アルバート・ラスカー医学研究賞など数々の権威ある賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころりん
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理数系・医学系にはめっちゃツボな神学的身体論、いや身体論的神学講義。 ハンセン病の権威として、痛みに届く、いや、痛みを感じることの恵みを、愛を込めて語る。 体の各器官(細胞、皮膚、神経、ふれること、鼻、舌、骨…)の驚きの働きを、めくるめく描写で描く。 そこから、教会が「キリストのからだ」と言われる深みと生々しさを適用。 「からだ」の本文は、違う器官が協働していることにある。 「一体」性は、同一・似ていることにあるのじゃなく、違うこと・多様性にこそある。 現実への現実的な提言も芯をつく。 イチオシの本です。2025/04/05