内容説明
2016年に起きた相模原障害者施設殺傷事件、そして連日報道される施設での虐待と暴力―。人が尊厳をもって生きるために必要なものとは何か。精神障害当事者と関わる精神科医・工藤氏とソーシャルワーカー向谷地氏との珠玉の対談&エッセイ。
目次
1章 対談 これからの医療とキリスト教福祉(工藤信夫×向谷地生良)
2章 キリスト教福祉への期待(工藤信夫)
3章 弱くあること―キリスト教福祉の可能性(向谷地生良)
著者等紹介
工藤信夫[クドウノブオ]
医学博士。平安女学院大学名誉教授。1945年、秋田県に生まれる。弘前大学、大阪大学において精神医学を学ぶ。アメリカの南メソジスト大学およびベイラー大学医学部に留学。淀川キリスト教病院精神科医長、ルーテル学院大学社会福祉学科教授を経て、現職。神戸ルーテル神学校講師も務める
向谷地生良[ムカイヤチイクヨシ]
ソーシャルワーカー。北海道医療大学看護福祉学部臨床福祉学科精神保健福祉学講座教授。社会福祉法人浦河べてるの家理事。1955年、青森県生まれ。1978年より浦河赤十字病院医療社会事業部に勤務。79年より、町の古い教会(後のべてるの家)を拠点として、精神障害を体験したメンバーと共に、当事者の交流活動と共同生活を開始。84年に「浦河べてるの家」発足。2002年、全国で初めて当事者が理事長・施設長に就任し、社会福祉法人を設立。03年より北海道医療大学看護福祉学部臨床福祉学科で、ソーシャルワーカーの養成にあたりながら、メンバーと共に、「当事者研究」の普及を目指し、全国各地を飛び回る日々(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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