内容説明
ロシアのウクライナ侵攻をどう受けとめるか。不条理な苦難ゆえの怒りと報復をどのように乗り越えるか。世界と日本の教会とキリスト者はこれまで戦争をどうとらえ、これに取り組んできたか。ドイツや北欧の現状、近代戦争の変容する状況をも報告する。
目次
1 キリスト教における戦争と平和主義(怒りと報復から和解へ…平和主義への道程;キリスト教平和主義の論点―アナバプティズムの視点から;エキュメニズムと平和主義)
2 太平洋戦争と平和主義(クリスチャン林市造・本川譲治の神風特攻と信仰;兵役から逃れるとは―国家による身体の収奪への拒否;日本の民主化定着へのアメリカの試み)
3 現代における戦争と平和(「反ミリタリズム・コンセンサス」の終焉?―「時代の転換」のドイツ;北欧における良心的兵訳拒否の歴史と現状;戦争の荷担者誰か―ハイブリッド戦争時代の平和への問い)