内容説明
歴史的に女性が聖職や指導的立場に就くことをキリスト教会がとどめる“聖書的根拠”とされてきたパウロの教え、「女が教えたり支配したりすることを許しません」は聖書の普遍的な要求なのか?牧会書簡が送られた時代、テモテが牧会していたエペソの教会の文化的・社会的な状況からその真意を解明し、聖書全体が女性リーダーを積極的に肯定していることを明らかにする。
目次
序章 従来の解釈に見られる問題点
第1部 この箇所の背景に取り組む(信仰をもって聖書に取り組む;牧会書簡 誰が何のために書いたのか;書簡の送付先 エペソ市 ほか)
第2部 何を差し止めているのか(第一テモテ2章12節)(第一テモテ2章12節を綿密に調べる;アウセンテインという見慣れない動詞;ほかには何と訳せるのか ほか)
第3部 禁令の論理的説明(第一テモテ2章13~15節)(非難なのか、反論なのか(第一テモテ2章13~14節)
聖書の重要記述はいかにして覆されたか
作り話が改変される ほか)
結び
著者等紹介
稲垣緋紗子[イナガキヒサコ]
1945年生まれ。国際基督教大学、聖書宣教会聖書神学舎卒。ティルブルフ大学大学院課程で単位取得。日本福音キリスト教会連合岩井キリスト教会牧師。キリスト者学生会理事、日本福音同盟女性委員。現在、同教会国内宣教師、エーゼル・ミニストリーズ代表。日本福音主義神学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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