目次
1 たましいのケア(たましいの痛み(スピリチュアルペイン)
たましいのケア(スピリチュアルケア)―チャプレンの働き ほか)
2 たましいの安らぎ(信じて生きること;死、病気の受容―人生の肯定 ほか)
3 聖書からのメッセージ(思いを受けとめてくださる方;苦しみと葛藤を通して ほか)
4 死を前にした人と関わる牧会者(チャプレン)のために(病む人、死を前にした人との関わり;病む人、死を前にした人との関わりの困難 ほか)
著者等紹介
藤井理恵[フジイリエ]
淀川キリスト教病院チャプレン。関西学院大学大学院(神学研究科)修了。日本基督教団関西学院教会にて伝道師、副牧師を経て、1991年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みさと
1
日本のホスピスの草分けである淀川キリスト教病院のチャプレンとして、30年にわたり死を前に苦しむ患者さんとともに歩んだ魂の記録。病による肉体の苦痛、社会的関係の喪失、自分は何のために生きてきたのか、何でここで死なねばならないのかとの悩みに苛まれる患者さんたちが語った言葉により、人生の最後を迎える人がどのような苦しみを抱くのかを伝える。人間の存在を無条件に肯定し、目の前の死にゆく人の苦しみとともにあり続けることを引き受ける覚悟を日々抱き、無条件に愛を与え赦しを与える神に対する自らの信仰を語る。2020/11/21
itom
0
P93まとめ 神の側にあるのは、どこまでもBeの肯定。絶対的な肯定の前に、私たちの自己否定は全く通用しない。ひとりよがりの価値観で自分を責めようと、価値がないと結論づけようと、それらを押し流すほどの、命がけの力で私たちを肯定する。十字架はその証し。 P184まとめ 自分が何者かであろうとすることをやめる。人は、存在するだけで尊い。 2022/01/28