内容説明
そもそも「キリスト教」とは何なのか?ローマ帝国で激化する迫害の中、キリスト教の基礎を築き上げた古代教会の歴史を紐解く。
目次
序 「これからの日本の教会」のために
第1部 古代教会の進展(初期キリスト教の数的進展;古代教会の伝道の諸側面;古代教会における福音の魅力)
第2部 古代教会の成立(古代教会の礼拝;古代教会の信仰告白;古代教会の霊性;古代教会の制度;新約聖書正典の成立)
天のキリストを見つめて
著者等紹介
吉田隆[ヨシダタカシ]
埼玉県深谷市出身。東北大学、改革派神学研修所、神戸改革派神学校、プリンストン神学校(Th.M.)、カルヴィン神学校(Ph.D.)で学ぶ。18年間にわたる仙台での牧会・伝道を経て、2014年より神戸改革派神学校校長と日本キリスト改革派甲子園教会牧師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ころりん
2
古代教会史を知ることが、日本の教会には不可欠だと確信する、という著者の序言を、読後、深く納得。 多様性と困惑のローマ社会で、命の尊厳、階級を超えた交わり、キリストへの焦点、多様なニーズに応えたキリスト教のインパクトが分かる。 同時に、自己正当化や対立関係を生む説教者があった事実も踏まえている。 「改革派神学」という、ゴリゴリの偏狭な立場に見られがちな著者が、聖書の成立も含めた教会の原点を、柔軟に、史料を豊富に語ってくれます。 東方教会西方教会の一覧で「ラテン語を使ってま~す」のフキダシ いっきに和みました2019/10/28
yuxxlogy
1
「あとがき」にあるように学習参考書のような形にというアイデアから生まれた本書。日本語での古代教会史の入門書がない中で貴重な本になると感じた。巻末の年表も有用。2020/09/19
Confy
0
駅のホームで読んでたら、おもしろくて電車一本乗り遅れた。2020/03/28
つかしん
0
一読 2021/06/07
nickandhannah
0
「クリスチャン新聞」に連載された「古代教会に学ぶ異教社会のキリスト教」をベースに加筆・校正された一冊で、入門書としてとても有用な本だと思いました。図式や脚注もあり、参考書的な要素も含めて、この領域では今までにないタイプの書物だと思います。強いて個人的な願望を述べるとしたら、カラー版で出たら更に興味深いものになっていたのではということでしょうか。電子書籍ならばそれが可能となるのかもしれません。当著作の後半部分は特に有用な内容だと個人的には感じました。2020/08/26