内容説明
南紀白浜・三段壁。905人の自殺志願者を救助した牧師の苦悩と葛藤。
目次
第1章 なぜこの活動を
第2章 出会った人々
第3章 自分の弱さと向き合う
第4章 リーダーの条件
第5章 明日への幻
第6章 あなたを諦めない
著者等紹介
藤藪庸一[フジヤブヨウイチ]
1972年8月6日生まれ。東京基督教大学神学部神学科卒業。白浜バプテスト基督教会牧師。白浜レスキューネットワーク理事長。1999年から「いのちの電話」での相談とともに自殺志願者との共同生活を始め、自立を目指す支援活動を行っているほか、自殺予防活動として子どもたちへの支援活動など、あらゆる角度から自殺防止に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mana
20
図書館本。和歌山・白浜の自殺の名所で、自殺防止活動をされている牧師さんによる本。地元でとても有名な方で、お名前だけ存じていました。自殺を食い止めて終わり、ではなく、しっかりその後の面倒も見られている。一人ひとりと深く関わること、そして神学を用いて人を導いていく、尊い仕事だと思う。お弁当屋を開いたり、放課後等デイサービス、通信制高校開校など、幅広い活動をされている。支援してきた中での失敗談も語られていて、非常に人間味がある人だなと感じた。藤藪さんのような、タフで優しい人になりたい。2024/08/27
今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン
16
キリスト者(キリスト教ではなしに)に目が向いたのは山谷や西成でホームレス状態の方々の支援事例に牧師さんや神父さんが携わっているものばかりが目についたから。キリストにひれ伏すことが出来るならなんと強くなれることだろう。ひれ伏すことが出来るということはなんと強いことだろう。支援する人は強い人ばかり。その強さが仇になることもあるのでは、と思った私を許してください。強い人が差し出す手を掴む力のない人間もいるのです。2020/10/27
okatake
2
白浜三段壁を人生の終末にしようとする人々を救う著者のエッセイ集になるのでしょうか。 著者の活動の一片を垣間見ることはできますが、内容的にまとまりがなく、いまいち伝わってこないところが残念。 ただ、御自身の悩みや弱みも曝しながらの記述には好感を覚えました。 2019/06/14