感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
20
統合失調症というものに、ユーモアと受容と実践で取組んでいるお話。これで理解できるというではないけれど、統合失調症を感じることができました。自分の関わっている障碍者と接する部分もあるように思います。言葉で表現できているところに間口を見ました。2022/01/15
Koji Takahashi
5
【人としての生き方を学ぼう】 「精神障がいをもつ当事者のなかには地域社会が学ぶべき有用な生活情報、地域の再生に向けた知恵が集積されてある(P171)」 それ以上にべてるの人達からは「人としての生き方」を学べる。 彼らは「豊か」なのだ。 なぜなら彼らには『絆』があるからだ。 親、学校、職場で傷つけられ、障がいを抱えることになった「弱さ」をもつ人達が、仲間との関わりで「居場所」を得て笑顔で暮らすことができている。 欲にまみれた人達よりも人間らしい。2018/10/21
かながわ
4
ぺてる本としてでなく向谷地さん本として。私がユーモアを愛する“考え方”がここにある。現実として難しい事と現実が変化している事と自分の地続きの事とがある。まずは心につんどく。2021/05/10
渡辺 にゃん太郎
1
「べてるの家」関連の本を初めて読んだ。今までの精神保健福祉が一方的に治療(入院や投薬)をすることで障碍に接近していることが驚きだった。それでも目前で「爆発」を見たら、こちらも引いてしまうと思う。私は福祉の仕事を選ぶ時に高齢者の暴力なら耐えられると思って職に就いたが、今でも若い精神障碍者の爆発に立ち向かえるかはちょっと分からない。今は家族のことも考えて高齢者の支援をしているが、その家族に精神障害があった時の対処も必要だと思っている。高齢者も精神障碍者も対話なしでは接近できないなんて当たり前の感想が浮かんだ。2023/04/23