目次
1章 希望(希望を捨てないで;神の計画は;私は器官の一つ ほか)
2章 祈り(「たじろぐな。わたしがあなたの神だから」;祈り続けている中でまさかという経験を;生きてこの地を踏ませてください ほか)
3章 苦しみの価値(本人の罪でも親の罪のためでもない;自分は正しいと思うからつらくなる;この世の悲しみも苦しみも ほか)
著者等紹介
横田早紀江[ヨコタサキエ]
1936年京都府生まれ。62年滋さんと結婚し、64年に長女めぐみさんを、4年後に男子のふたごを出産。夫の転勤で名古屋、東京、広島に住み、新潟に移った翌77年に当時中学1年生だっためぐみさんが下校途中に行方不明となる。20年後の97年1月、北朝鮮による拉致だったことが判明。めぐみさんがいなくなった後、苦悩の日々を過ごすが、クリスチャンの友人の勧めで聖書を読み始め、7年後、めぐみさんが20歳になる年に洗礼を受けた。夫滋さんと共に拉致問題を世に訴えるため精力的に活動し、街頭署名や年100回に及ぶ講演活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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オリーブ
12
私はほぼ横田めぐみさんと同年代で自分が中学生の時ははるか昔に感じているのにご本人はもちろん、ご家族もあの時のままに時間が止まっている。心の葛藤は私なんかが想像できるわけもないが、テレビに映る横田さんご夫妻のあの冷静でいようとする姿に尊いものを感じていたのだが、お母さまはキリスト教に心の拠り所をみつけていらしたのですね。信じてはいても「この苦しみはいつ終わるのか」という叫びは読んでいると苦しくなる。日本では北朝鮮を敵視する報道ばかりだが、早紀江さんは一般庶民の苦しさにも言及されている。2017/07/04
(あか・ω・ねこ)
11
悲しみを湛えている真摯な眼差しと言葉使い。テレビで早紀江さんを見るたびに印象に残って、そのたびにどうしてこんなに自分を律することができてるのか、不思議に思うと同時に尊敬してました。早紀江さんはクリスチャンだったのですね。納得できました。ただ、早紀江さんは「神様のおかげ」だと書かれていたけれど、待ち続けられたのは早紀江さん自身の強さがあったからだと思いますよ。めぐみさんと会える日が必ず来ますように。2015/11/28
ヤマセミ
5
めぐみさんが拉致されて今年で40年も経ってしまった。悲しみに耐え、言葉を選び、凛として、めぐみさんの救出を訴え続ける横田早起江さんの姿はあまりに美しくと尊い。その生きざまは、多くの人に希望を与え、信仰の力を証している。2017/08/14
noriyorino
3
大切な娘が忽然と消え、20年も経って北朝鮮による拉致だとわかり、ずっと闘い続けてきた横田夫妻。こんな苦しみの中にあってご夫妻ともどうしてあんなに慈悲深いご様子で毅然と立ち振舞われることが出来るのか知りたくてこの本を手に取った。「自分が隠されているから、弱いからこそ私は強い」この言葉でその理由のほんの一端が見えた気がした。めぐみさんの無事な帰国を私も祈り続ける。2019/03/30
アン
1
テレビから伝わってくる横田さんの信仰の姿は、本を読んでみても同じでした。2014/09/07
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- 和書
- 70歳のウィキペディアン