目次
東日本大地震と心のケア(臨床心理士と被災関連のケア;私の三・一一;「被災地」と「日常」;「被災地から離れ住む者として」;被災地の牧師たちへのケア;被災地訪問へ;闘病体験と震災)
「仕える教会」への改革―エクレシア・コイノニア・ディアコニア(わかること、変わること;震災当日からのこと;教会・エクレシアとは何か;コイノニアとしての教会;主イエスとディアコニア;初代教会とディアコニア;古代から中世におけるディアコニア;「仕える教会」への改革;いと小さき者に仕える;「ふくしまHOPEプロジェクト」のはじまり)
著者等紹介
藤掛明[フジカケアキラ]
聖学院大学准教授。臨床心理士。法務省心理技官を経て大学に転じる。日本描画テスト描画療法学会理事、日本犯罪心理学会理事、牧会ジャーナル編集委員
朝岡勝[アサオカマサル]
東京基督教短期大学、神戸改革派神学校卒業。現在、日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会牧師、同教団常任書記、教団震災復興支援本部事務局長、ふくしまHOPEプロジェクト事務局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころりん
0
カルヴァンもどの宗教改革者も、「書斎の人ではなかった」との文章に啓発されて、すぐにK町のボランティアに出かける。が、準備に時間が掛かり、道に迷い、着いた時にはもう遅すぎて(T_T) ま、でも、「仕える教会」としての一歩を、自分の中では踏み出せた気もします。 二人の講演、どちらも深く、かつ実践的です。そして、これまでの教会・牧師像の固定観念を砕かれる声です。2014/08/06
KJ
0
これは優れた書籍。藤掛氏の論文では、ケアするものが心得ておくべきことが記されている。みんなどこかでうっすらと思ってはいるけれど、うまく言葉に表せない事柄を、心理学と信仰が統合された観点から明解に解説している。被災地にボランティアに行く者はもちろん、日頃から心のケアに携わっている者には必読の書である。朝岡師の論文は教会の社会時な奉仕を単なる奉仕ではなく、しっかりと教会論の中に位置付けて語っている点が素晴らしい。聖書と歴史両方の視点から語っているのもよい。薄い本だが、これから繰り返し読むことになりそうだ。2020/08/01
-
- 和書
- 河村立司の山頭火