内容説明
神は不公平なのか、沈黙しておられるのか、隠れておられるのか。答えられなかった祈り、起こらなかった奇跡―多くの人々が感じてきた「裏切られた痛み」を取り上げ、そもそれ「信仰」とは何かを問う。
目次
第1部 闇の中の神(沈黙を経験する;接触―御父;接近―御子;委託―御霊)
第2部 闇の中で見る(中断;唯一の問題;宇宙における役割;神は不公平なのか;神はなぜ説明なさらないのか;神はなぜ沈黙しておられるのか;神はなぜ介入されないのか;神は隠れておられるのか;ヨブはなぜ幸福な最期を迎えたのか;二つの賭け、二つのたとえ)
著者等紹介
ヤンシー,フィリップ[ヤンシー,フィリップ][Yancey,Philip]
ホィートン・カレッジ大学院でコミュニケーション学と英語学の学位を取得。『クリスチャニティ・トゥデイ』誌の編集顧問を務め、同誌に記事やコラムを書いている。クリスチャニティ・トゥデイ社の出版物「ブックス・アンド・カルチャー」の共同編集議長でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ころりん
7
結構衝撃的だったタイトルから賛否両論だった初版から20年。 改訳新版で読めて、20代より心に沁みた。 「神への失望」を神にぶつけ続ける聖書。 成功物語より、神への嘆き、叫びがあふれてる。 安易な神存在の保証より、失意と疑い、闇、悲しみに向き合う事が先だなあ、と再発見。 それに気づくために読んだようなもん(笑) 失望したくもなる世界をジックリ見据えた上で、一緒に神に嘆く。 「主よ、早く来てください」と祈る。 説教ではつい安請け合いを語ってる自分に苦笑。 「書かれていることを越えない」ことを教えられる。2018/02/04
ヤモリin王宮
5
なぜ神は私たち人間に不公平なのか。なぜ神は私たちに沈黙するのか。なぜ神は私たちから隠れているのか。小さな失望が重なると神を疑い信じ続けることが困難になる。このタイトルにクレームをつける人(神を疑うとは何事だ!)は、痛みに鈍い人だと思う。神への失望は、神を信頼したいと思うからこそぶちあたる壁。 著者は旧約聖書を中心によみとくことで、この課題に向き合う。事なかれ主義の文章でないところが好きです。著者も悩んで考えて聖書と真剣に向き合って答えようとしています。短い項目になっていて読みやすいです。2020/03/07
なと
4
とても素朴に、多くの人が避けている疑問を見つめていた。感情を制御する正論理屈も、そのままこだわる誠実さも、両方あってひどく慰められた。2019/04/17
-
- 和書
- 松柏盆栽の実際