内容説明
迫害、虐殺、貧困、差別、絶望―聖書と教会の語る「信仰」は、この傷を負った現実世界でどのように機能するのだろうか。
目次
探求のいきさつ
第1部 バージニア工科大学―キャンパスにおける大量虐殺
第2部 中国―変化の風
第3部 グリーンレイク―売春婦たち
第4部 ケンブリッジ―C.S.ルイスを偲んで
第5部 バイブルベルト―学生の当惑
第6部 南アフリカ―壁の崩壊
第7部 メンフィス―別の視点
第8部 中東―危機に瀕した教会
第9部 シカゴ―社会に適応できない人々の居場所
第10部 ムンバイ―恐怖の連鎖
著者等紹介
ヤンシー,フィリップ[ヤンシー,フィリップ][Yancey,Philip D.]
ホィートン・カレッジ大学院でコミュニケーション学と英語学の学位を取得。『クリスチャニティ・トゥデイ』誌の編集顧問を務め、同誌に記事やコラムを書いている。クリスチャニティ・トゥデイ社の出版物「ブックス・アンド・カルチャー」の共同編集議長でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nickandhannah
4
約5年前に知り合いから薦められた一冊だった。ずっと本棚に置いてあったが、ようやく手に取ることが出来、この週末に読み終えた。キリスト教信仰が世界中、至るところにおいて、どのような形で継承されているのか、また、どうしてこれだけ理不尽な、不公平さや不義がまかり通っている社会の中で、今でも神を信じる人たちが大勢いるのか。そういったことに対する一つの探索でもある書物かも知れない。著者はアメリカの著名なキリスト者作家。ジャーナリストということもあって言葉一つ一つが練られた、読み易い内容であった。翻訳も素晴らしい。2016/03/26
笑み
2
かなり読むのに時間がかかった本。文筆家ということで、小説調だった。 有名な人で、絞っている内容も良かった。けれど、少し読みにくい。量が多すぎるからかな。2017/03/20
ヤモリin王宮
1
迫害、虐殺、貧困、差別、絶望という世界中に溢れた現実のなかで、神様を信じていくということはどういうことかを考えさせる本。 著者が世界をあちこち旅をして、具体的な状況を報告しているところが興味深い。世界のどこかにいるかもしれない可哀想な人のために祈るのではなく、目の前で傷ついている人と出会いながら進行について考える著者の姿が大好きです。 分厚い本ですが、はっきりとした答えが出ていないところもすき。2020/03/28