内容説明
たましいに痛みや問いかけをもつ病床にある人たちに、どう接したらよいのか。どんな配慮ができるのか。
目次
第1部 病む人のかたわらに(病院牧師への道;たましいのケア(スピリチュアルケア)
良き関わりのために―ホスピスの現場から
患者さんから教えられたこと)
第2部 たましいのケア(私の体験から;たましいのケアに必要なもの)
著者等紹介
藤井理恵[フジイリエ]
淀川キリスト教病院チャプレン。関西学院大学大学院(神学研究科)修了。日本基督教団関西学院教会にて伝道師、副牧師を経て、1991年より現職。臨床パストラル・カウンセラー(PCCAJ認定)
藤井美和[フジイミワ]
関西学院大学人間福祉学部人間科学科准教授。「死生学・スピリチュアリティ研究センター」センター長。関西学院大学大学院(社会学研究科)修了後、ワシントン大学(セントルイス)ソーシャルワーク大学院博士課程入学。1999年5月Ph.D.(博士号)取得。日本基督教団芦屋山手教会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yuko
17
誰にでも訪れる死と向き合い、死までの人生を考える、死生学の先生の本。死や病に直面している人との接し方、配慮すべきこと。少しでも早い時期に読めてよかったと思いました。死というものを考えることを避けて生活しがちだけれども、ふだんから考えることで付け焼刃的な言動や行動は回避できるのかもしれない。2017/07/19
megumiahuru
4
関西学院大学の人気講義「死生学」の講師・藤井美和先生と淀川キリスト教病院チャップレンの藤井理恵先生という双子の共著。 雑誌の敏腕編集者であった藤井美和さんを突然襲った「ギランバレイ症候群」。身体のあらゆる筋肉が麻痺する原因不明の難病。しかし、「もう一度私を生かしてください」との涙の祈りが聞かれたのか、奇跡的に死の一歩手前で一命を取りとめられる。その大きな苦しみの経験が死と病苦に悩む人々に仕える道に、双子の姉妹を導いた。 苦しみが慰めを生み、死が命を輝かせることを改めて教えられました。2013/09/09
月光密造者
2
ホスピスを通して、人とどう向き合うべきかを学んだ気がする。読みやすく、また読み直す度に考えさせられる。2011/12/31
鈴木律
1
「スピリチュアル」の概念がどうもうまく理解できなかったけれど、これを読んで少しだけ分かった気がしました。でも完全にはたぶん、自分の言葉になっていないと思う。また間を空けて、読み直したいと思います。ちなみに藤井美和先生の入院中のエピソードは、実際に講演でお話を聞いたことがあって知っていたのに、読んでまた涙が出ました。2022/07/12
はまち。
1
クリスチャンではないので、神のみことばとか、神が生を与えてくださるとかそういった言葉にがっつりとは共感できなかったが、聖書いいこと言うなぁって思いました。これからのお勉強にもなるし、読みやすい。2016/07/28