内容説明
社会や家庭から打ち捨てられた子どもたちと歩む弁護士が、傷ついた子どもたちから教えられたこと。傷ついた子どもたちの回復。
目次
1 子どもは大人のパートナー(子どもの声を聞いて;いじめられた子の思い ほか)
2 つながれていた枝―信仰の歩み
3 カリヨン子どもセンター設立に至るまで―子どもの人権救済活動からカリヨン子どもセンターの取り組みへ
4 カリヨンの子どもたち(カリヨンの子どもたち;野宿があたりまえの子ども ほか)
5 子どもたちに何を語るか(子ども時代を守る;子どもたちに何を語るか ほか)
著者等紹介
坪井節子[ツボイセツコ]
1953年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。1979年弁護士登録。1987年ごろから、東京弁護士会子どもの人権救済センター相談員や児童相談所協力弁護士として、いじめ、少年犯罪、虐待などに苦しむ子どもたちの相談、援助活動に携わる。2004年NPO法人カリヨン子どもセンター理事長として、10代の子どものためのシェルターや自立援助ホームを運営。家族は夫と二女一男。2000年から日本キリスト教団弓町本郷教会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ranko Taguchi
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802007/07/10
ユウ
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子どもの権利の分野の第一人者による一冊。2007(平成19)年の本ではあるが、本書に通底する理念はなお色褪せない。権利を蹂躙され尽くした子どものために何が出来るか。無力であることに自覚的になり、ただ寄り添い、一緒に惑う。そんな姿勢をクリスチャンとしての視点も交えながら記す。著者の講演を聴いたことがあるが、本書にはそのエッセンスが全て含まれていると感じた。2022/02/21
ピニー
0
虐待や悪い家庭環境で傷ついた子供たちに胸が痛んだ。 前までは、少年犯罪に対して厳罰化をするべきと考えてたけど、家庭環境によって歪まされてしまったと考えると、寄り添ってあげる人や施設が必要なんだと理解した。こういう世界もあったのかという思い。 坪井さんがどこまでも子供たちに寄り添っていこうとするのが素晴らしい。2020/06/03