内容説明
救世主待望までの道程、イエス・キリスト、宣教と伝道の始まり、ネロの迫害、エルサレムの陥落、ポリュカルポスの殉教、セバスチャンの殉教、コンスタンティヌス帝の回心、東西教会に分離、アウグスティヌス、中世ヨーロッパの形成、ベネディクトゥスと修道院、カールの戴冠、封建制度の成立、カノッサの屈辱、アッシジのフランチェスコ、教皇のバビロン捕囚、ヤン・フスの殉教、東ローマ帝国の滅亡―1,500年にわたる歴史を生き生きと描く。
目次
1 イエス・キリストと初代教会―紀元前二〇〇〇年‐紀元六九年
2 殉教者の時代―紀元七〇‐三一二年
3 公認宗教から国教へ―紀元三一三‐四三〇年
4 中世・教皇権の盛衰―紀元三七五‐一〇九四年
5 十字軍―紀元一〇九五‐一二九一年
6 教会改革―紀元一一八二‐一四五三年
著者等紹介
樋口雅一[ヒグチマサカズ]
1946年、山梨県に生まれる。アニメーターとしてタツノコプロに入社。のち虫プロを経て、フリーのアニメーションディレクターに。数多くのTVアニメ番組で監督を務めたのち、単行本を主とするマンガ家に転身
中村敏[ナカムラサトシ]
1949年、新潟県に生まれる。岩手大学、聖書神学舎、トリニティ神学校卒業。1975年以来牧会と神学教育に携わっている。現在、新潟聖書教会牧師、新潟聖書学院院長、世界宣教研修センター講師、聖書宣教会講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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嘉月堂
3
アウグスティヌスとかアッシジのフランチェスコのことはよく知らなかったので、勉強になりました。意外とイエスに関する記述はあっさりしていました。カノッサの屈辱とか教皇のバビロン捕囚とか教科書だけ読むとよく分からないんですが、漫画で読むとさすがに分かりやすいです。2014/08/12
ワタナベ読書愛
1
旧約聖書のアブラム~イエスキリスト、伝道と初代教会、迫害、ローマで国教化、東西へ分裂、十字軍、東ローマ帝国の滅亡。 駆け足でたどるキリスト教の歴史。印象的な場面は漫画で現され、有名な人物の来歴などが印象深く記憶に残る。 読者をキリスト教徒だけに限定していないので、中東~ヨーロッパあたりの古代~中世の歴史読み物としても楽しめる。(宗教中心だが) 人間をやっていると辛いことが多いが、この本を読むと、イエスも歴代の皇帝も、伝道者も、庶民も、教皇も、全員もれなく大変な目に遭っているのがわかる。闘争の歴史だ。2020/03/14