内容説明
人生の最盛期に難病ALSを発病、多くのものを失いながらも得たかけがえのない人生とは?日々の家族とのふれあいを舞台にユーモアとみずみずしい感性で綴るたましいの物語。
目次
たった一言
捨てる
ゆっくり
やまい
いたずら
笑い
無駄
成長
告知
問い
対話
語る
弱さ
鳥の目
沈黙
核心
当たり前
手
教会
共に
著者等紹介
西村隆[ニシムラタカシ]
1960年兵庫県に生まれる。関西学院大学神学部を経て神戸聖隷福祉事業団に入社。1997年ALSを発病。1999年退職。4人の子どもとパートナーの6人家族、芦屋市在住
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗(K.Tsubota)
9
落ち着かない。この本はフィクションではない。物語として加工もされていない手記である。困ったことです。おそらく私はその方々と今の私とを比べて、自分でなくてよかったと思う私の内なる気持ちに気づき、そんな自分を恥じ入っているのだ。そのくせ、そう思う自分の邪な部分を直視せず、自分を良い人間と思いこみたい誤魔化しの故に落ち着かないのだ。2011/06/23
kisametan
1
巻頭に引用された「病者の祈り」に惹かれて読み始めました。筋委縮性側索硬化症(ALS)という死に至る難病に罹患された著者による「共病記」。絞り出すように書かれたものだと思うと迂闊な読後感言えないなと思います。今、西村隆さんは天国におられるのでしょうか?2011/04/02