内容説明
透析療法においては現在、透析歴の長い患者が増加し、透析導入患者は高齢化し、その諸問題を解決して、患者のADL、QOLを上昇させるためには、医師や透析スタッフの知識や技術が向上し、チームとして一層優れた透析療法を進め、きめの細かい治療とケアを行うことが求められている。本書では、高齢透析患者がもつ各種の問題をQ&Aスタイルで解説した。
目次
1 末期腎不全(透析患者数が2012年に31万人を超えたといわれていますが、透析療法の現状、今後の傾向について教えてください。高齢者の状況なども教えてください;末期腎不全とは、どのような時期をさすのでしょうか?また、どのような症状があり、透析導入時期の治療にはどのようなものがあるでしょうか? ほか)
2 血液透析(血液透析の適応、原理、特徴について、特に高齢者で注意すべきことを教えてください;ダイアライザの種類と選択について教えてください。特に高齢者に適するものがあるのでしょうか? ほか)
3 血液透析合併症(高齢透析患者の透析関連低血圧とその対策について教えてください;高齢透析患者の高血圧とその治療を教えてください ほか)
4 腹膜透析・腎移植(高齢者での腹膜透析の行い方や問題点について教えてください;高齢者のPD+HD併用療法において気をつけるべきことを教えてください ほか)
5 事故・災害、心理・社会(高齢透析患者の透析中にみられる主な事故と対策について教えてください;地震時の対応について教えてください。高齢者では特にどのような対応が大切ですか? ほか)
著者等紹介
飯田喜俊[イイダノブトシ]
1952年北海道大学医学部卒業。1960年淀川キリスト教病院内科部長。1963年米国エモリー大学腎臓病科研究員。1972年大阪府立病院腎臓内科部長。1975年日本腎臓学会評議員。1986年日本透析医学会理事。1992年淀川キリスト教病院教育顧問。1993年日本透析医会常任理事。1994年日本腎臓学会功労会員、日本透析医学会名誉会員。1997年日本透析医会副会長。2004年仁真会白鷺病院顧問
椿原美治[ツバキハラヨシハル]
1974年和歌山県立医科大学卒業。1978年大阪大学大学院医学部卒業。大阪府立病院(現大阪府立急性期・総合医療センター)腎臓内科。1986年日本腎臓学会評議員。1987年大阪CAPD研究会会長。1992年大阪府立病院(現大阪府立急性期・総合医療センター)腎臓内科部長。大阪大学医学部第一内科非常勤講師。1996年滋賀医科大学第三内科非常勤講師。2002年日本透析医学会理事。2004年大阪大学医学部臨床教授。2012年大阪大学大学院医学系研究科腎疾患統合医療学寄附講座教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。