出版社内容情報
歯科がミールラウンドで活躍しよう
食べるための口を作る? それなら,食べるところをみなければね!
●訪問診療の場で,対象者の食事場面を観察するミールラウンドと,その観察内容に応じて多職種で対応を協議するカンファレンス.多職種が関わるこの取り組みのなかで,「食べること」に関わる歯科には大きな活躍の機会があります.
● 歯科は,患者さんが「食べるため」に義歯を作製したり,口腔のケアをしたりします.「食べるための口」を作るならば,「食べている場面」を観察してみませんか?
かならず,よりよい歯科治療へのヒントが見つかります.
● 本書には,食事場面観察に必要な視点や問題への対応法,さらには他職種との上手な付き合い方や,歯科医療職種に寄せられることの多い疑問点への回答など,ミールラウンドとカンファレンスで歯科が活躍するために欠かせない事項が掲載されています.
目次
1章 ミールラウンドとカンファレンスの意義と基礎知識(そして今、僕は食堂にいる/ミールラウンドとカンファレンスって何をするの?;関わる施設と職種を知ろう ほか)
2章 ミールラウンドで活躍するための視点(食事摂取量低下の原因を考える;食事中の環境に注目する ほか)
3章 ミールラウンドの現場でやること(口腔:歯科医療につなぐ―要介護高齢者における歯の意味;口腔:口腔内に存在するリスクの捉え方 ほか)
4章 ミールラウンド次の一手(摂食嚥下機能の高度な検査のタイミングと依頼の方法;利用者本人・家族にお願いすること ほか)
5章 歯科が関わったミールラウンド事例集(家族が食形態の維持を望んだ事例;食内容の変更が体重増加につながった事例 ほか)