出版社内容情報
《内容》 様々なスポーツ外傷から顎口腔や頭蓋を保護する口腔内装置としてマウスガードの装着が一般化しつつある.本書では,歯科医院で製作するカスタムメイドのマウスガード,とりわけラミネートタイプを中心にとりあげ,その製作法を紹介する.
《目次》
マウスガードの基礎知識……1
I マウスガード……2
II 顎口腔領域のスポーツ外傷……4
スポーツ外傷とその影響……4
脳振盪……5
歯の外傷……6
下顎骨骨折……6
III マウスガードの種類と特徴……8
市販マウスガード……8
ストックタイプ……8
マウスフォームドタイプ(ボイルアンドバイトタイプ)……8
カスタムメイドタイプのマウスガード……10
ラミネートタイプ……10
バキュームタイプ……11
埋没填入タイプ(ロストワックスタイプ)……11
IV 各種スポーツとマウスガード……12
マウスガード装着の義務化……12
危険度の高いスポーツ種目におけるマウスガードの留意点……13
ボクシング,空手……13
ラグビー 13
ラクロス……14
サッカー……14
アメリカンフットボール……14
マウスガードのつくり方……15
I マウスガード製作の前準備……16
問診……16
一般的事項……16
歯科疾患,スポーツ外傷の既往歴……16
スポーツ競技の内容……17
スポーツ競技の種類,ポジション……17
スポーツ競技のプレー経験とレベル……18
マウスガードについての希望……18
ラミネートタイプかバキュームタイプか……18
マウスガードの色……18
マウスガードに入れる名前,ロゴなど……18
検査……20
前処置……21
設計……22
基本形態と改良点……22
マウスガードの厚み……23
・前歯部唇側面……23
・咬合面……24
・臼歯部頬側面および舌側面……24
マウスガードの硬さ軟らかさ……25
印象採得……25
模型の製作……27
II ラミネートタイプの製作……28
(1) 1層目マウスガードの作製……29
1.外形線の記入……29
2.分離剤の塗布……32
3.マウスガード材の加熱・軟化・加圧成型……32
4.成型器での冷却・減圧……34
5.マウスガード材の取りだし・取りはずし……34
6.副模型の作製,主模型の咬合器装着……35
7.マウスガード材の形態修正……37
8.咬合調整……38
9.2層目をラミネートする前の作業-適切な厚みの確保と接着力の向上……41
10.2層目をラミネートする前の作業-ネームタグ,ロゴなどの付与……42
(2) 2層目のラミネート……43
1.2層目マウスガード材の準備……43
2.2層目マウスガード材のラミネート……44
(3) 2層目の形態修正……46
(4) 2層目の咬合調整……48
(5) 2層目の研磨・仕上げ……53
(6) マウスガードの試適・最終調整……56
(7) マウスガードの最終仕上げ……58
(8) 完成したマウスガードの装着……59
III バキュームタイプの製作……60
■製作手順……61
1.器材の準備……61
2.外形線の記入……61
3.マウスガード材の加熱・軟化・反転・吸引成型……62
4.マウスガード材の冷却・取りだし……65
5.マウスガード材の形態修正……66
6.咬合調整……69
7.研磨・仕上げ……71
8.イニシャルの刻印……71
9.マウスガードの最終調整・装着……72
IV ラミネートタイプとバキュームタイプのちがい……73
(1) 加圧成型と吸引成型……73
(2) 適合性……73
(3) 臼歯部咬合面の厚み……74
V マウスガードの使用と管理……75
(1) マウスガードの使用……75
(2) マウスガードの管理……75
(3) 使用上の注意点……75
ケーススタディ……76
(1) 下顎前突の症例-上顎マウスガードで下顎を被覆できない場合……77
(2) 前歯部の開咬症例……78
(3) 叢生の症例……80
(4) 歯の欠損がある症例……81
(5) 硬いボールやパックを使うスポーツの場合……82
(6) 歯間に空隙がある場合……83
(7) 歯科矯正を行っている場合……84
(8) 小児の場合……85
(9) 埋没填入タイプ(ロストワックスタイプ)の製作……86
マウスガード器材・取扱会社一覧……88
索引……90
内容説明
本書は、これまでの知見を基に理想的なカスタムメイドタイプマウスガードについて、基本製作法から適合性を上げるためのさまざまな工夫までをわかりやすく解説したものである。
目次
マウスガードの基礎知識(マウスガード;顎口腔領域のスポーツ外傷;マウスガードの種類と特徴;各種スポーツとマウスガード)
マウスガードのつくり方(マウスガード製作の前準備;ラミネートタイプの製作;バキュームタイプの製作;ラミネートタイプとバキュームタイプのちがい;マウスガードの使用と管理)
ケーススタディ
著者等紹介
石上恵一[イシガミケイイチ]
1979年日本大学歯学部卒業。1986年歯学博士。1987年~1989年U.M.D.S.Guy’s Hospital(University of London)に留学。1997年日本大学講師(歯学部歯科補綴学)。1997年~日本オリンピック委員会強化スタッフ(スポーツドクター)。1998年~関東ラグビーフットボール協会メディカルソサエティ歯科委員。1998年東京歯科大学助教授。1999年~College of Dentistry,Kyung Hee University外来(客員)教授。2001年~東京歯科大学教授(スポーツ歯学研究室主任)
武田友孝[タケダトモタカ]
1983年日本大学歯学部卒業。1987年日本大学大学院歯学研究科(補綴学専攻)修了(歯学博士)。1994年~関東ラグビーフットボール協会メディカルソサエティ歯科委員。1997年~日本オリンピック委員会強化スタッフ(スポーツドクター)。1998年University of Sydney Faculty of Dentistryに留学。1999年日本大学講師(歯学部歯科補綴学)。1999年~東京歯科大学講師(スポーツ歯学研究室)。2002年~東京都ラグビーフットボール協会安全対策委員
島田淳[シマダアツシ]
1987年日本大学歯学部卒業。1991年日本大学大学院歯学研究科(補綴学専攻)修了(歯学博士)。2000年~東京歯科大学講師(スポーツ歯学研究室)
中島一憲[ナカジマカズノリ]
1993年日本大学歯学部卒業。1997年日本大学大学院歯学研究科(補綴学専攻)修了(歯学博士)。1998年~関東ラグビーフットボール協会メディカルソサエティ歯科委員。1998年~東京歯科大学助手(スポーツ歯学研究室)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。