出版社内容情報
お寺の境内や庭園の隅、裏路地などでちょっと足を止めるとそこにある、コケたちの世界。その小さな世界を大きな写真で紹介する、サッと持ち運べるハンディサイズの図鑑です。コケ植物は世界に約20,000種、日本に約2,000種が現在知られており、低地から高山の岩場まで、いたるところに生育しています。本書では、これらの中から身近な街中や田畑、里山、低地の常緑樹林、落葉樹林に比較的よく見られるコケを中心に約430種を紹介します。「あんなに小さなコケの見わけなんてできるのかしら?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本書は、長年コケ植物の研究を続けてきた専門家ふたりが、これまで培ってきた経験にもとづき、それぞれの種がどこにどんなふうに生育しているのかという広い視点から、葉や茎、蒴(草木の花に当たるもの)の小さな特徴まで、多数の写真とともに解説します。さらに、顕微鏡写真も多く紹介しておりますので、いつもとは違う側面からのコケ植物の姿をご覧いただけます。基礎データはもちろん、名前の由来や文化的なエピソードなど、楽しいコラムも充実しています。日々の散歩や行楽、ちょっとした外出が楽しくなる1冊です。
内容説明
コケ植物は世界に約20,000種、日本に約2,000種が現在知られており、低地から高山の岩場まで、いたるところに生育しています。本書では、これらの中から身近な街中や田畑、里山、低地の常緑樹林、落葉樹林に比較的よく見られるコケを中心に約430種を紹介します。「あんなに小さなコケの見分けなんてできるのかしら?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、本書は、長年コケ植物の研究を続けてきた私たちふたりが、今まで培ってきた経験にもとづき、それぞれの種がどこにどんなふうに生育しているのかという広い視点から、葉や茎、〓(草木の花に当たるもの)の小さな特徴まで、多数の写真とともに解説します。さらに、顕微鏡写真も多く紹介しておりますので、いつもとは違う側面からのコケ植物の姿をご覧いただけます。それぞれの種の特徴を観察して楽しんでいくうちに、科や属といったグループごとの特徴も見えてきて、さらにコケ植物の奥深さに魅力を感じていただけるのではないでしょうか。さあ、この『コケ図鑑』を持って散策に出かけてみませんか。
目次
コケのある風景
コケ植物の世界へようこそ
コケ植物の基本知識
コケ植物と間違えやすい植物・菌類
用語解説
コケ植物を探しに出かけましょう
本の構成と使い方
セン類
タイ類
ツノゴケ類
著者等紹介
古木達郎[フルキタツオ]
1957年東京都に生まれる。理学博士(広島大学)。千葉県立中央博物館元研究部長。日本蘚苔類学会元会長。現在、(公財)服部植物研究所非常勤研究員・評議員。環境省「絶滅のおそれのある野生生物の選定・評価検討会」蘚苔類部会検討委員、「千葉県希少生物及び外来生物に係るリスト作成検討会」植物菌類部会長などを務める
木口博史[キグチヒロシ]
1955年岡山県に生まれる。現在、(公財)服部植物研究所非常勤研究員。蘚苔類の中で特にセン類の分類研究をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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