出版社内容情報
認知症の人と会話をする際に大切にしたいこと(心得)、認知症の人のケアで役立つ「聞き方・話し方」が習得できます。
なかなか起きられない、何日も着替えない、食事の途中で手が止まる、失禁、体や髪を洗いたがらない、「帰りたい」と言う、物を盗られたと思っている、歩き続ける、大きな声を出すなど、よくある事例をとりあげ、実際の会話をマンガやイラストを使いながら解説。お互いの気持ちが通じるように導いています。
本書で紹介するケアは、認知症ケアの基本といわれる「パーソン・センタード・ケア」の考えに基づいています。①その人の思いを聞く、②健康状態・生活歴などの情報を集める、③心理的に満たされていないこと(ニーズ)を見つける、という3ステップをふむことで、認知症の人の言動の理由がわかり、気持ちを理解することができ、いま必要なケアを見つけることができるでしょう。
うそをついたり、ごまかしたりせず、信頼関係を築くことで、ケアは確実に楽になっていきます。
内容説明
パーソン・センタード・ケアの考えに基づいて3ステップで心を通わせる!思いを「聞く」、情報を「集める」、ニーズを「見つける」。うそはつかない。ごまかさない。信頼関係が生まれれば看護・介護は確実に楽になる。
目次
BPSDを起こす・起こさないは「聞き方・話し方」次第
その人の呼吸を感じながら「声」を拾い続ける
「聞くこと・話すこと」を通して認知症の人の気持ちに寄り添うケアを
「話を聞かせていただきありがとう」という気持ちで面談を
1章 その人の苦手を理解するために知っておきたい―認知症の人に起こる障害
2章 認知症の人との会話における聞き方・話し方の基本
3章 毎日のケアに役立つ シーン別聞き方・話し方
4章 いざというときに役立つ 認知症の人のケアで悩んだときの聞き方・話し方
著者等紹介
鈴木みずえ[スズキミズエ]
浜松医科大学医学部看護学科教授。医科学修士。医学博士。パーソン・センタード・ケアと認知症ケアマッピング(DCM)基礎トレーナー(英国ブラッドフォード大学認定)。筑波大学大学院医学研究科環境生態系専攻博士課程修了。大学院生の頃から高齢者の転倒予防の研究を始め、その後も認知症高齢者の研究を続ける。特に、認知症高齢者と介護者の生活をよりよいものにするための研究に力を注ぎ、病院や介護施設などの協力を得ながら、パーソン・センタード・ケアやタクティールケア、音楽・動物・ペット型ロボット療法などを取り入れたケアの質の向上のための研究を進めている。平成27年度日本老年看護学会研究論文優秀賞受賞、平成28年度日本早期認知症学会論文賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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