内容説明
ゲーテは、なぜ、妹コルネリアの手紙類をすべて焼き捨ててしまったのか?後年、自伝『詩と真実』の中で、愛する妹に対して下したあの情け容赦もない判決の意図は何か?―大詩人の兄ゲーテによって白紙と化した妹コルネリアの悲運の人生を、事実と虚構の狭間を耕すことによって見事に復元。いま、隠された秘密が明かされる。
目次
序章 コルネリア・ゲーテの墓
第1章 フランクフルトの幼年・青年時代
第2章 兄ゲーテとの別れと文通
第3章 残された書簡体『日記』
第4章 ダルムシュタットのサークル
第5章 新天地を求めてカールスルーエへ
第6章 エンメディンゲンは遠く
第7章 ヴァイマル―『兄妹』―エンメディンゲン