出版社内容情報
《内容》 この四半世紀,内分泌学はめざましい進歩を示した。ホルモンの構造,代謝,作用機序,測定法等に関する膨大な情報が提供され,臨床医学領域のさまざまな難問が解決された。また多くのホルモンとその拮抗剤は化学的に合成され,治療薬や試験薬として実用に供されている。とりわけ産科学は,内分泌学と密接な関係をもち,大胆にして精緻な内分泌現象を直接観察できる臨床医学分野は他に例がない。言葉をかえると,産科学の基本的な概念を理解するためには内分泌学の知識は不可欠である。本書は,研究の進歩とともにますます難解化する“産科内分泌学”を,いくつかのトピックスを中心にできるだけ平易に解説したもの。