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出版社内容情報
《内容》 車いすの世界的権威であるRory A. Cooper教授による名著の誉れ高い本の翻訳。今回は、特にその中から手動車いすに関する章を選び、日本の実情を考慮して翻訳した。車いすの人間工学的基礎から作製、適応の実際までをわかりやすく解説している。リハビリテーション工学に携わる人はもちろん、リハビリテーション臨床家の必読書といえる。 《目次》 目次第1章 自己の拡張品としての車いす1. はじめに……… 12. 車いすとシーティング・システムの歴史……… 2a. 車いすの発展史……… 2b. 車いすシーティングの発展史……… 43. 擁護と技術:より良い生活のためのパートナー……… 64. 障害と車いす利用者……… 85. 才能を最大限にのばす………11a. 発達と社会参加………11b. レクリエーションと遊び………11c. 勉強と仕事………116. 連携の確立:相互依存の観点から………117. 出ておいで………128. まとめ………14第2章 車いすの測定1. はじめに………172. 身体測定………173. 車いすシーティング測定の標準化………19a. 車いすのシートの決め方………20b. 車いすのバックレストの決め方………22c. レッグサポートとアームレストの測定………234. 車いすの人間工学………25a. 外寸の重要性………25b. 車輪の位置と性能………27c. 車いす座位でのリーチ………285. まとめ………30第3章 車いすの工学的基礎1. はじめに………322. 車いす工学の基礎的な数学………32a. 基本状態量と定義………32b. 同次元の法則………34c. Newtonの法則………34d. 基礎的なベクトル数学………353. 運動の力学………39a. 運動学………39b. 運動力学………44c. 分布力のシステムと圧力………46d. モーメント………47e. 運動の動力学………484. 材料の基礎的な力学………545. 材料の特性………56a. 車いすで使用される鋼………56b. 車いす設計のためのアルミニウム………57c. 車いす設計のための複合材料………576. 組立て………58a. 溶接性………58b. 締結体………59c. 接着剤での作業………607. まとめ………60第4章 車いすの生体力学と人間工学1. 車いす使用者の障害病因学………622. 車いすとシーティングに関連した人体測定………62a. シーティングの人体測定学………643. 車いす移動に関連した二次障害………65a. 上肢の使いすぎによる損傷………65b. 事故による損傷………674. 身体的な活動と車いすの推進………68a. 車いす使用者の冠状動脈疾患………68b. 車いす使用者の肺機能………695. 車いす推進の生体力学………71a. 車いす推進の運動学………71b. 車いす推進の運動力学………73c. 正味関節力とモーメント………74d. 手動車いす推進時の手関節………746. シーティングの生体力学………80第5章 手動車いす1. はじめに………86a. 備品用と介助用車いす………86b. リハビリテーション用車いす………88c. フットドライブ(足駆動)式車いす………892. フレームスタイル………8a. 折りたたみ式のメカニズム………913. 車輪とキャスタ………94a. 車輪………94b. キャスタ………95c. ハンドリム………95d. 車輪の性能………964. 使用者と車いすのインタフェース………975. レッグサポート………1006. アームレストとスカートガード………1007. 車輪ロック………1018. 推進力と性能………101a. 重心位置………102b. 乗り心地と耐久性………102第6章 スポーツ・レクリエーション用車いす1. はじめに………1052. レース用車いす………106a. レース用車いすのポジショニング………1103. フィールド競技用車いす………1134. オフロード用車いすと実用本位の乗り物………1145. ビーチ用車いす………1156. コートスポーツ用車いす………117a. バスケットボール用車いす………117b. テニス用車いす………118c. クアドラグビー用車いす………1197. レバー駆動式車いす………1198. アームクランク式乗り物………119第7章 シート・クッションの選択1. 座位での生体組織に発生する応力………1252. シーティング・インタフェースの形状変化………1263. 圧力計測システム………129a. 座圧分布計測システムにおける変数………129b. 空気袋式圧力センサー………132c. 導電性ポリマーを使った電気抵抗型力センサー………132d. 静電容量型圧力マット………1334. 圧力除去クッションの特性………133a. 平面形状の発泡材クッション………134b. 空気式フローテーション・クッション………135c. ゲル・フローテーション・クッション………136d. ハニカム………137e. シートの基盤………138f. シーティング装置………139g. 個々人の身体形状に合わせたクッション………1395. コンピュータによる形状計測………140第8章 シーティング姿勢保持システム1. はじめに………1452. 下肢と足の保持具………1473. アームレスト………1484. 骨盤のポジショニング………1505. 背の保持具………1526. 胸部保持具………1547. 頭部保持具………1558. 注文による姿勢保持システム………156索引………161
内容説明
本書は車いすを学ぼうとする工学部の学生や、リハビリテーションを学ぼうとする理学療法学部や作業療法学部の学生を対象に、著者の車いすに関する永年にわたる研究を基に車いすの包括的教科書としてまとめられたものである。車いすにかかわるニーズとそれに対応すべき工学技術の記述をとおして、車いすの設計に必要なコンセプトをわかりやすく説明。車いすに関係する多くの福祉機器の設計はもとより、福祉のまちづくりの策定にも大いに役立つものとなっている。
目次
第1章 自己の拡張品としての車いす
第2章 車いすの測定
第3章 車いすの工学的基礎
第4章 車いすの生体力学と人間工学
第5章 手動車いす
第6章 スポーツ・レクリエーション用車いす
第7章 シート・クッションの選択
第8章 シーティング姿勢保持システム
著者等紹介
沖川悦三[オキカワエツゾウ]
神奈川県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション工学研究室主任研究員
高橋義信[タカハシヨシノブ]
(財)自転車産業振興協会技術研究所専門役
大鍋寿一[オオナベヒサイチ]
新潟大学工学部福祉人間工学科教授
米田郁夫[ヨネダイクオ]
兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所主任研究員
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