出版社内容情報
《内容》 乳房温存手術が早期乳癌への標準的治療として定着した今日,画像診断は良悪性の鑑別のみならず腫瘍の広がりを診るうえでも重要である。聖路加国際病院ではいち早くMRIおよび三次元MRIを施行し手術に活用している。本書は代表的乳腺疾患39症例のMRI画像をマンモグラフィ,エコー,そして病理所見とともに収載した画期的アトラスである。
《目次》
1 MRIの基礎
2 MRIの各種撮像法と三次元表示手法
3 乳腺MRIの診断基準
4 乳腺疾患の症例
5 乳房温存療法における三次元MRIの意義
6 非浸潤性乳癌の診断における三次元MRIの有用性
7 術前化学療法の効果判定
8 乳腺MRIの将来展望
索引
和文索引
欧文索引
内容説明
本書で最も多くの項を占めているのは第4章の「乳腺疾患の症例」であるが、すべての症例がマンモグラフィー・超音波像とセットで提示されていることは、MRI像の理解のためにも賢い方法である。そして何よりもほとんどすべての症例に病理組織像が提示されている。また本書で取り上げた組織型も単に癌のみならず、良性病変をも含めた多くの乳腺疾患に及んでいることは、聖路加国際病院の乳腺症例の多さによるものである。そして症例の提示は数多くの組織型のほか、炎症性乳癌や妊娠期乳癌など特異な状態の所見にまで及んでいる。本書は乳腺MRIの第1幕の幕開けを告げるに十分な内容を持っている。
目次
1 MRIの基礎
2 MRIの各種撮像法と三次元表示手法
3 乳腺MRIの診断基準
4 乳腺疾患の症例
5 乳房温存療法における三次元MRIの意義
6 非浸潤性乳癌の診断における三次元MRIの有用性
7 術前化学療法の効果判定
8 乳腺MRIの将来展望
著者等紹介
中村清吾[ナカムラセイゴ]
聖路加国際病院外科医長。第4回乳癌画像研究会で最優秀論文賞、2000年「三次元MRIガイド下乳房温存手術―仰臥位マッピング法の開発」で日本乳癌学会第3回久野賞を受賞
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