出版社内容情報
《内容》 患者の人権を守るために、informed consentはどのように行われるべきか、いまだ死病の認識の根強い「がん」の病名、病状告知の方法論を、豊富な臨床経験をもつ第一線外科医が展開する。法律家、精神科、コメディカルスタッフまで含めた様々な論点から、新たな時代の医師―患者関係の構築をめざして、実戦的な指針を提示する。
内容説明
本書は「守るべきは患者の人権である」との立場に立ってどのように告知をすすめたらよいか、種々の立場で活躍している43年(1968)卒業の仲間が日頃から語り合っている事をガイドラインとして示したいと考え企画されました。
目次
1 がん告知のガイドライン 患者の人権を守るために(医師からみたがん告知マニュアル;法律家からみたガイドライン ほか)
2 告知の実際と問題点(早期がんで告知した例;進行がんで告知した例 ほか)
3 座談会・がん告知の実践―困難例にどのように対処するか
4 さまざまなアプローチ(胃がんの告知に関するアンケート調査;がん告知と医療スタッフの対応 ほか)
付録 ヘルシンキ宣言―ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則
著者等紹介
寺本龍生[テラモトタツオ]
東邦大学教授・第1外科
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